kirara
dear my sweet doctor
商業誌『青い蜜月』の番外編同人誌です。
当たり前なんですが『番外編』は『本編』あってこそのものです。
つまり、本編がどうにもならなかった(レビューを・・・)からには、番外編で楽しめるはずがないんですよね。
これは本編終了数か月後を描いています。この(商業誌本編とこちらの同人誌の)間に書店配布小冊子『青い蜜月(番外編)』(←レビュー済)のストーリーが入るんですね。
冒頭は小冊子で言っていた、冴未が誕生日に秋田に行って晃貴に会うところから。
冴未は晃貴の実家を訪ね、勤め先の開業医院へも行き・・・晃貴に(本編での冴未の父親の)事件その他の後始末がついたら秋田に来て一緒に暮らそうと告げられます。
そして、ひとりマンション(本編で3ヶ月の監禁の舞台になった場所)に帰って来た冴未が、父親の件の後始末に追われ身勝手な母親に腹を立てといった様子を追っています。
普段は遠く離れて過ごしながら、機会があって会った時にも冴未が条件反射のように身体を強張らせるとすっと引いてしまう晃貴を、気持ちは晃貴を欲しいと思っている冴未はもどかしく思うんですよね。そして冴未が『大事なら優しくばっかりしないで』と晃貴に想いをぶつけて・・・
ラストは、秋田で大学の看護学科に入り直した冴未が晃貴と一緒に暮らすようになっています。
冴未が『晃貴の優しさは本物だ』とか思えば思うほど、本編での晃貴の病みっぷりが浮かんで盛り下がりました。まあ、とことん私には合わない作品だったってことでしょう。
う~ん、本編を忘れ去ったようにいきなり『ただのあまあまラブラブ』でもそれはそれで困りますが、だからってこれもどうも・・・
結局、本編がどうにも受け入れ不能だから番外編で何書かれたってもう無理ってことなんですよね。よくわかりました。
結論としてはこちら単体ではまあ悪くはないんですが、しつこいですが『番外編』ですからね~。