kirara
読み終わった瞬間の正直な感想は↑でした。
うえだ真由さんはかなりの好き作家さんです。同人誌も、商業番外編・同人誌オリジナル含めて、9割方は拝読しています。
作家さんとの相性がいいので、同人誌オリジナルでもそれなり(以上)には面白く読めることが多いんですが、これはどうにも好きになれませんでした。まず、『王様ゲーム』ってのが大キライなんです(リアルでも、フィクションのネタでも)。もうその時点でどうにもならないんですよね。
智史(攻)のキャラクターも、『嫌なヤツ』『ダメ男』ではないんですが、単純にまったく私の好みじゃなかったんです。礼(受)は、好きでもないですが、それは別に構わない。
所謂『お仕事もの』になるんでしょうね。私はもともと『お仕事BL・リーマンもの』は苦手な方なんですが、その中でもかなり個人的にダメなタイプの作品でした。くどくどしい仕事描写に、感情移入しようがないラブ。いやもう、読むのが辛かったです。
ただ、『お仕事もの』好きな方なら、まったく違うんだと思います。単に、私には合わなかったってことですね。
とにかく、あとがきを読んでなぜこれがダメだったのかわかった気がしました。
作家さんいわく、『同い年の醍醐味は対等な掛け合いだと思う、だからどうしても精神年齢が低くなりがちなので、(自分は)学生ものが多くなるんじゃないか』と。で、やっぱり『(結果)今回のメイン2人は社会人にあるまじき幼さ』・・・そこまでわかってるんならなんとかして、というか私のかなり苦手なパターンなんですよ、年齢不相応に幼稚な大人。
そこを楽しんで、と言われてるんですが、私には無理でした。
あと、『オリジナルは明るめ・現代・短め読み切りの3条件を自分に課している』とも言われてるんですが、『・・・他の2条件はともかく、今(ここ)までのオリジナル全部読んだけど、明るめはひとつもなかったよ?(私はその方がいいんですが)』と思いましたね。そういう意味では、これが初めての『明るめ』だったんですが、個人的に(『明るめ』だからじゃなく)これがここまでで最低だった、というのが率直な感想です。
レビュータイトル通り、こういうのに当たると『同人誌オリジナルはやっぱ冒険だな~』と感じますね。