ホワイトノクターン

white nocturne

ホワイトノクターン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
うえだ真由 

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媒体
小説
サークル
peridot〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
発売日
ISBN

あらすじ

商業誌「スノーファンタジア」番外編

表題作ホワイトノクターン

大学生
大学生

その他の収録作品

  • Sweet Etude
  • あとがき

レビュー投稿数1

ちょっと異質(?)な番外編。

商業誌『スノーファンタジア』の番外編同人誌です。

私はこの商業誌本編が堪らなく好きなんです。うえださんはもともと好き作家さんですが、その中でもベスト5には入ります。

あとがきで作家さんも言われていましたが、表題作は所謂『番外編同人誌』といってイメージするのとは毛色の違ったストーリーでした。


表題作は、本編終了約1年半後・大学卒業を数ヶ月後に控える2人。

里央(受)は税理士試験に合格し就職も決まり、陽史(攻)は大学院進学を目指しています。

そんな中、里央は陽史のゼミの先輩である大学院生・斧山に、陽史との関係を気付かれてしまうんです。
里央が自分の同類(=ゲイ)だとすぐわかった・でも陽史はノンケだろう、という斧山。

里央は陽史との関係を決して認めないんですが、自分の見る目に自信のある斧山に、陽史が男と付き合っていることをバラさない代わりに自分と付き合うようにと言われます。

しつこく誘って来て、約束を反古にすると(ゼミで)陽史にきつく当たって警告して来る斧山に仕方なく1日だけと応じたものの、1回では終わらず執拗に迫られ・・・

陽史には打ち明けても困らせるだけだからと言えないままだったんですが、陽史に(斧山と会っていて留守にしていたことを)『どこに行ってたのか』と訊かれ浮気を疑われて、それでも真実を告げられずに『好きなのは陽史だけだから』とだけ必死で訴えて、陽史もとりあえずその場は譲歩します。

里央も気付いていたように、斧山は確かに強引で卑怯なんですが、里央を好きだというのは本当なんでしょう。そして里央も(本編で)同じように卑怯だった。
でも、陽史だけが好きだから理解はできても斧山の気持ちに応えられない。

自分の想いを改めて認識し、ある意味開き直って斧山に『バラすならバラしていい。もう会えない』と告げるんですが、そこで・・・

うーん、なんとも暗い・重いドシリアスなストーリーでした。
確かに『番外編同人誌』に求められるだろうものとはかなり路線が違うなとは感じます。

それでも、つまらないともイヤだとも思いません。
ひとつの作品としては私は好きです。『これでこそいい!』とも言いませんけどね。←あまあま・らぶらぶ番外編も大好きですから。


もう1編、同時収録の『Sweet Etude』は、これぞ同人誌というあまらぶ(というよりH重視?)SSです。表題作がアレだった分なのか、ちょっと暴走気味です。

表題作のあと、卒業式直前の2人。

卒業後は大学院生と社会人として道が別れる前にと毎日のようにデートしていましたが、ある日珍しくバーで飲んだあとラブホテルの近くを通り掛かって・・・

『入ったことがない』と言う里央に陽史が『入ってみる?』と初ラブホ。

初めて一緒にお風呂に入り途中までアレコレして、上がったら今度はピンクのライトでミラーボールプレイ(?)です。

ほぼHのみと言ってもいいくらいですが、ラブラブで幸せそうな2人でした。

商業誌本編がもうすごく好きなのでその番外編というだけでもいいんですが、こちら単体でもよかったですね。大好き。

きわめて個人的に『神』級お気に入りです。

1

kirara

むぼちさま。

もう届いたんですね。
そして、レビューも拝見しました。お好みに合ったようでよかったです。
特に『ホワイトノクターン』は、番外編同人誌にこういう内容を求めない方も多いんじゃないかと思いますので。

同人誌でまで感想を共有できてとても嬉しいです。ホントにいいですよね!
むぼちさまの言われるとおり、後味が悪くても無理はない展開でありながら、読後感はいいですからね。

コメントありがとうございました。

むぼち

さきほど、届いたばかりの同人誌を読み終えました。

読んで良かったと、とても満足しています。
「ホワイトノクターン」は、途中まで先輩があんまりなのと、拒絶できない里央がもどかしいのとで、どうしようと思いましたが、最後で本当にすっきりさせてくれました。

陽史が先輩にきっぱり言って解決するにしても、これは後味が悪そうだなと予測して読み進めたところ、私が思ってもみなかった理由で陽史は先輩を殴りました。
先輩が負けを認めたのも当然で、私も感動しました。

ほかの話も二人が幸せにしているとわかるものばかりで、kiraraさん同様、私も大変気に入りました。

再販して下さったうえだ先生と、紹介して下さったkiraraさんに感謝です。

kirara

むぼちさま、こんにちは。

『スノーファンタジア』お気に召したんですね~。何かと好みは分かれそうですが、私はとにかく大好きな作品ですので嬉しいです。

『スノー~』の同人誌は地味な根強い人気があるようで、じわじわと再版され続けているようです。
レビューにも書きましたが、こちらは所謂『番外編同人誌』のカラーとは違うものになってる気はしますが、私は好きなんですよね。むぼちさまのお好みにも合えばいいのですが。

コメントありがとうございました。

*こうして反響があるとレビュー書くのが楽しいです。本当にありがとうございます。

むぼち

「スノーファンタジア」がkiraraさんのレビューどおり大変良かったので、こちらが再録されている同人誌を注文したところでした。

kiraraさんが萌×2にされているのを見て、ますます期待が高まりました。

同人誌を読み終えてから、kiraraさんのレビューの中身を読ませていただくのも、とても楽しみです。




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