kirara
fratemity
商業誌本編(表題作)ラストで克治(攻)と暮らすためにアメリカへ発った優奈(受)ですが、その前日の様子を描いています。
最後の荷造りをしながら、ずっと2人の仲に反対していた兄であり克治の親友・和紀との仲違いを心に病む優奈。
部屋を片付けながら懐かしい品を見つけて和紀との思い出を反芻します。
自分を迎えにわざわざ帰国するという克治を迎えに空港まで行き、久しぶりに逢って2人の時間を過ごしながらも和紀のことが頭を離れないんです。
空港近くのホテルで泊まる克治と別れて帰宅し、自分の部屋の中にいるところに『お兄ちゃん』と昔の呼び名で声を掛けた優奈に、ドア越しにでも久しぶりに口をきいた和紀。
和紀への思いを込めた手作りのペンダントを、今日感謝とともに渡したかったのにできなかったけれど、明日は渡せるかもしれないと思うんですね。←本編ラストの空港での別れのシーンで優奈が和紀に渡したペンダントですね。
メインCPのラブもあるんですが、それよりも優奈と和紀の兄弟愛に焦点を当てた掌編です(和紀はほぼ登場しないも同然ですが)。
しっとり切なくて、でも甘くて優しいストーリーでした。