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前作の「絶対成就」のスピンオフと言うか2作目で月野宮家の次男おぼろさんのお話。
テンション高めのコミカル系かと思って読んだらおっととってもシリアスで涙を誘う
展開のかなりヘビーなストーリーになっているんです。
この主役の受け様はこれぞトラウマって思うようなかなり辛い過去を背負っていて
更にその事が原因で深い後悔と懺悔の気持ちが常に心に巣喰っている。
男ばかりの4兄弟で、月野宮家の母的な存在で一見するとマイペースなようで
実はかなり繊細で壊れやすい心の持ち主なんです。
この作家さんの作品はコミカルだったりギャグだったりハチャメチャなテンションで
疲れるじゃないのぉ~なんて気楽に読んでると時々爆弾みたいにドン!って
心の真ん中に杭を打ち込んでくるから気が抜けないのです。
この作品もまさにそんな作品で、4人兄弟3人までが同性愛に走ってしまい月野宮家を
守って繁栄させるのは自分しかいないなんて思っていて、兄弟と小言合戦で
童貞が偉そうにするなと末弟に言われた事から、かなり天然で思考がエライとこに
行ってしまう受け様が脱童貞、手に入れろ美人みたいなノリでナンパに出かけるが
一目で自分よりも綺麗だと声を掛けた相手が男だったなんて言う前半は天然丸出し
軽いノリかと思える展開で、受け様もやっぱり男とくっ付くのね、なんて思うと
簡単にはいかない内容に驚愕してしまう。
中盤に入っては、涙なくして読めなくなる展開でヤラレタ・・・って内容です。
そしてこの作家さんは強引系の陵辱強姦が多いのですが、この作品もそうで
多少痛い感じの内容です。
それでもラストは再びコミカルテンション高めになって終わるので強弱の激しい
内容ですがかなり楽しめると思います。