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hoshi mo datesruyoru ni
夕月佳は、生徒会長の久世有我に片思いをしていた。
けれど、有我は男女構わず付き合っていて、おまけに付き合ってもすぐに2桁はいる過去の恋人たちの一人になってしまうだけ、と佳は有我に告白するつもりもなかった。
けれど、ある日、姉のサイズ直しのすんだ洋服を取りにいった帰り道、人にぶつかった衝撃でめがねを落とし、水溜りにはまってしまう。そこにたまたま通りかかったのが有我。有我に助けられて、着替えるために有我の家を訪れた佳は、有我に告白される。熱くかき口説かれて、佳は有我の告白自体は受け入れるが、かっこいい有我が自分のことを好きになるなんて、という思いから、有我の想いが信じられず、身体を繋いだら捨てられると思った佳は、身体の関係を拒み続ける。
というお話が一本。
こちらは、両親に愛されて育った二人の話。
結局、身体を繋いだ後、有我に捨てられるのが怖くて「終わりにしよう」と言った佳に有我が改めて「好きだ」と言って、ハッピーエンド。
それから、後の2つは、ほのかと有我の親友の同じ学校の副会長でもある静流の話。
室生ほのかは街で見かけた美青年に絵のモデルを依頼するが、彼の請求したモデル料はほのかの身体で、ほのかは親友だった想い人がほのかにそっくりな双子の妹と付き合い始めて、自棄になっていたのもあり、その申し出を受け入れる。
最初は絵のモデルと絵描き、それだけの関係だったはずなのに、次第に二人の想いは変化していって……という話。
ほのかは、女の子だと期待されて生まれてきた家の「いらない」男の子だと自分のことを思っていて、静流はハーフのような顔立ちをしていたことで、家族に遠巻きにされて育った。
両親の愛が微妙に足りずに育った二人が、お互いを大切思っていくまでの話でした。
サドと言われた割に、静流は意外と普通だったんですが、それは「恋人にだけ見せる顔」ってやつなのかもしれません。
もう一つポイントなのは、静流の話の時に出てきた有我と佳のカップルが、しっかり佳が有我の手綱を握る形で落ち着いている……という形でしょうか。年下のかわいい恋人に尻に敷かれているちょっと情けない男は萌え! だと思います。キュンキュン!