条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
お背中流し三つ指でお出迎え
boku wa anata no nozomi no mama
春都は、イタリア貴族出身の映画監督・ロッセリーニが日本にいる間の通訳兼世話係として紹介される。
最初は、自分なんかにはそんな大役はとんでもない! と思っていた春都だったが、ロッセリーニを一目見て、その仕事を断れなくなってしまう。
一方のロッセリーニは、春都のことを恋人兼通訳だと紹介を受けていた。
日本滞在中限りの恋人関係なんてごめんだと思っていたロッセリーニは春都のことを断ろうと思っていた。
ところが、ロッセリーニもまた、春都のことを一目見た瞬間から手放したくないと思ってしまった。
そんな二人の生活は当初は穏やかなものだったけれど、次第に惹かれあっていって……。
という話でした。
水上ルイ先生の王道パターンでしたね。
それぞれの視点から話が進んでいって、すれ違いもあるけれど、最後はラブラブでハッピーエンド。
いい話だったと思います。
合間合間に、日本文化の象徴である着物であるとか、イタリアではどうだった……とか、ちょっとしたそれぞれのお国柄でのこととか入ってて、それもいいエッセンスになってました。
深刻ではない時に読むのにはちょうどいい話だったと思います。
ありとあらゆる“王道パターン”が、詰め込まれた1冊。
個々のエピソード自体に、目新しいものはありませんが、
レイプ未遂事件、恋敵の出現、ロッセリーニ家お父様による交際反対、
おしおきエッチなど、これでもか!という位徹底して、
王道パターンから王道パターンへとお話が展開していきます。
こんなに詰め込むのは反則だろう(笑)と、思いながらも、
テンポの良さに乗せられて、一気に読みきってしまいました。
正統派のキャラにも、好感が持てます。
ロッセリーニは、大人で頼りがいのある紳士。
イタリア人という設定にふさわしく、口説き方がストレート且つ、スマートで、
乙女心がくすぐられること間違いありません。
対して春都は、大和撫子という表現がピッタリの清楚で真面目な好青年。
仕事に一生懸命なところとか、ロッセリーニに心がグラグラ揺れちゃってるところとか、
なかなか可愛くて良かった~。
作品のテーマは、三つ指、着物、尽くし受け、だったそうで、
水上先生がノリノリで書いたのが伝わってくる作品でした。
安心してハラハラドキドキできる王道ものが好きな方に、オススメです。