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高校時代、白虎と黒竜と呼ばれて剣道の道でライバルと目されていた2人の再会もの。
学生時代から、淡い恋心を抱き意識していたのにあまりにも攻がまばゆくてなにもできなかったという過去を持つ受。
そんな受が個人的にはまばゆかった(笑)
ひとあしさきに警察に入って刑事になった攻と、管轄地で起きたとある事件がもとで警官になった受けは再会。
昔より攻はもっとカッコよくなっているのはお約束(笑)攻がまばゆいのもおなじで受は攻への恋心が再燃。でも、攻がまばゆすぎてまたなにもいえない(笑)
そんな受の葛藤や、2人のあいだをかき回す男達の登場で気持ちがゆれうごくのがとてもヨカッタ。さらにはかかわっている事件におもわぬ真相があったりでもりだくさんだ!
笑いありせつなさあり裏切りありで、まるで一本の映画を見ているようだった。
イマドキ珍しいくらい男らしい攻もイイ。けど、男らしすぎて、もっと軽い性格だったらもっとはやく両思いだったのにとつい思ってしまった(笑)それじゃ話自体が成り立たないけど。
受の自己犠牲の度合いは気になったが、天然で鈍感なところは萌えー。
もっと言えば、ホームレスのおっちゃんが個人的好みだった(笑)
特筆すべきは、青い春と書いて「青春」。
いいですね~青春て。
剣道の県大会の決勝で、「黒龍」と「白虎」ライバルと称される二人が衆目の中たたずむシーン。想像するだけで萌え♪
高校最後の大会で、勝敗がつき、いつも互いに意識しつつも一言も交わさずにいた二人が歩み寄り、一言二言交わして会場を後にする。
不器用な青臭さがまた一層雰囲気あります。
しかしそんな二人が再会したのは、味気ない警察署の中。
相手はエリート、主人公は平のお巡りさん。
今となってはライバルだったのは過去のこと。相手が自分をライバルと見てくれていたのかも怪しいとやや気弱ぎみの再会でした。
そんな心配もよそに相手は明るく主人公に声かけます。
予想以上に面白い作品です。
あらすじにもあるとおり、この話は再会モノにして事件モノなんですよね。
二人でコンビを組むことになり、距離が縮まりますが事件を追ううち、それは主人公の過去の疵をえぐりだしていく事でもあり・・と大きな壁が立ちはだかります。
非常に興味を魅かれる脇キャラが二人もいる上、いい味出しててキュンキュンです。
主人公のモテッぷりに万歳!!攻めの漢っぷりにも万々歳!!
10年ぶりに再会した相手との恋模様を主軸に、連続殺人事件の捜査が絡みます。
丸ごと1冊表題作です。虎太郎の目線で進んでいきます。
篠宮虎太郎は警察官。一足先に刑事になった、高校時代の好敵手である久竜唯仁と、連続殺人事件の捜査で再会します。負傷した同期・柏原の代わりに久竜と組んで事件を調べるうちに、虎太郎の大学時代に起きたある事件とかかわりがあると分かり…。
犯人が終盤に突然登場する人物じゃないことや、被害者でなく犯人側に同情すべき点があること、無理やりじゃなく虎太郎の過去のトラウマ&罪悪感を克服させる流れなど良かったです。
それにしても、九竜とじじいのマウスツゥマウスって…。岡部、虎太郎をとられた意趣返しかよ!ってちょっと笑いました。
よく作りこまれた良作なのですが、だからといって萌えるかと言えば、それはまだ別問題で…。虎太郎が真面目なうえトラウマ持ちなためか、色っぽい展開になっても何か足りません。バーへの潜入捜査が接触多めではあったのですが、ううーん、なんかちょっと物足りない。艶が感じられず、内容は良いのに…と悩みつつのこの評価でした。
ただ、久竜に抱かれた後で、虎太郎が高校時代に勝てなかった理由に思い当たったのにはニヤけてしまいました。
私にとっては、虎太郎が久竜、柏原、三沢、岡部と好かれまくりにも関わらず、何故か色っぽさがどうにも足りなかったのですが、犯人探し・トラウマ克服・再会モノとしては疑問なく密にまとめられた良い作品だと思います。お勧めです。
帯『この胸にいつまでも残る、狂おしいほどの恋』
出だしは高校生の剣道大会のライバル同士というちょっぴり青春の香りで始まって、それから10年後に彼らは再会します。
主人公の虎太郎〔受〕視点で話は進みますが、彼の過去や久竜〔攻〕への想い等が読んでいる内に徐々に分かって行く過程の具合が読んでいてちょうどいい感じ。
警察官と刑事の彼らがある事件に関わる訳ですが、その伏線の引き具合や犯人や動機も悪くない。
虎太郎が自分をゲイだと自覚している故のネガティブさや過去や、虎太郎と久竜との恋愛、そして殺人事件、これらのバランスが良くとれていたと思います。
当て馬の柏原や、謎めいた男、岡部、この2人の脇キャラ、特に岡部が魅力的でした。その辺も含めてバランスの良い作品だなあという感想。
筆者本人様がおっしゃっている通り李丘さんの作品の中ではしっとり切な系のお話でした。
けどお話全体に適度なメリハリがあり読みやすくなっています。
事件の内容もちゃんとしたもので、ラブストーリーに無理やりつけられたようないい加減な感じではありませんでした。
このお話の重要なポイントになっています!
主人公の虎太郎自身がこの事件の発端となる事件の被害者であり、
またその事件ゆえに長い間苦しんできています。
タイトルの「罪に」はたぶん過去に辛い思いをした事件から逃げてしまったことで、
「眠る恋」はそれ故に深く深く己のうちに閉じ込めてしまった想いという意味ではないかと思います。
正確には虎太郎が想いを封じ込めてしまうのは事件前なのですが、
この事件をきっかけに更に深く深く周りに対して臆病になってしまっています。
事件自体は本当に読んでいて辛いものでした><
犯人も虎太郎もその心情を考えると胸が痛くなってくるような事件なんです。
ラブストーリーを読んでるはずなのにいつの間にか
犯人・被害者・そして虎太郎の心の痛みばかりを追っていました。
九竜の心の動きは何だか現実のノンケの男の人にも有り得そうでリアル感があったように思います。
最後は・・・とある人の許しを得「幸せになることに臆病にならない」と誓った虎太郎と
やっと目覚めてくれた(笑)九竜のハッピーエンドで終わりました。
(ここで本気で安堵しましたよわたしゃ・・・^^;)
読んでしばらくは心に残りそうな良い作品でした。
評価は萌えにしましたが、かなり神に近い萌えです!
昔のトラウマのせいで、久竜に自分の気持ちが告げられず、ごく普通の友人として振る舞おうとする虎太郎が切ない。
自分の気持ちを隠してごく普通に振る舞おうとする虎太郎と久竜の会話がすごく普通で、その普通であることにとてもきゅんとした。
ただ彼が過去に遭遇した事件で彼に非があるとはまったく思えず、それなのに自分を責めてばかりの虎太郎の正義感がちょっとひっかかったりもした。
自分があの時ちゃんとしていれば今回の事件は起きなかったって、さすがにそこまで思いこまなくてもいいんじゃないかなあと。
恋愛感情があったにしても元ライバルなんだからもうちょっと色々素直になれなかったりすると、もっと萌えたかもしれません。