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ストーリーは前作から過去へ3年遡って、優が中学一年生のときの話です。
中学に入ったばかりで、何もわからない優。
優秀な成績によって学年代表になったものの、何をしてよいかわかりません。
そんな時、やさしく声をかけてきてくれたのが、憧れの最高総・伊集院鏡花でした。
アパレル業界の長である家に生まれ、美的感覚に鋭い先輩に見初められ、
そのやさしさ、意外な喧嘩っ早さ、美しさの虜になる優。
親友の西園寺茜とも疎遠になって、鏡花の家に入り浸ります。
兄弟もなく、父は行方不明、母は離別という家庭環境にあって
子供のない叔父夫婦の養子になっている優は
家族の、肉親の愛に飢えていました。
実の兄のように慕い続ける優。
ところが優しかった鏡花は、ある月夜の晩に豹変してしまうのです。
「あなたを弟のように思っていました。でも今は…」
力ずくで優を奪おうとする鏡花に、優のとった行動は…。
鏡花の卒業に揺れ動く優。
まだ、あの日の夜にひどい言葉をたたきつけてから、
鏡花に謝ることすらできずにいるのでした。
ジュリアンと出会っても、まだそのときの思い出を引きずって
鏡花に近づくことができずにいるいる優に
別れを告げたのは鏡花のほうでした。
「ジュリアンを大切にするあなた。
今なら、私の気持ちがわかるでしょう…」
誰にもいえない優の淡い恋と、その終焉を描いた作品です。
ほろ苦くて良いです。
堅物の優に、意外な一面があったことが驚きでした。
だから優は1・2巻でジュリアンが鏡花先輩に近づくことを嫌がったのかと
今ならわかる作品です。