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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
なんというかかわいいというか甘いお話でしたね。
友人から借りたので普段自分が読まないタイプの本なんですが。
船上で特別室専属バトラーをしている響。
担当することになったのは日本人を好ましく思っていない若き投資会社会長ウラジミール。
最初は反発するように冷たくあしらわれる響だったが、誠心誠意を込めて尽くしているうちに…。
ウラジミールの役に立とうと必死になっているうちにウラジミールが少しずつ心を許していったのが感じられました。
そして、そうして触れることで響にも芽生えるものがあって。
お酒の力がそれに更に拍車をかけた形で2人は一気に関係を進めるのですが、その根底の感情は若干曖昧なままで。
だからこそ、響は「船上では」みたいな感じでの付き合いを心がけたりもして。
後半、ウラジミールが日本を嫌いな理由というか嫌いな日本人である尊の登場で物語が甘いだけでなくちょっと面白みが出てきたかなと。
敬愛もしていたと言っていたからてっきり尊のこと好きだったのかと思いきや、そこはあくまで尊敬していただけで。
なので尊の悪どさとかも潔いほどに悪役な感じというか。
やることがなかなかひどいですよね。
そのせいでウラジミールと響の仲も危うくなるのですが、響の方が「それでも好き!」って感情に結果的になっていくのでなんとかなったというか。
最後はもうなんていうかガッツリBLロマンス的にというかプロポーズにはさすがに驚きました。
私もてっきり「専属執事に…」的な感じに落ち着くのかと思っていたので。
職業ではなく恋人として常に向き合っていたいと思ったのかな。
もういっそ猫可愛がりしてもらえばいいと思います(笑)
ウラジミールがやたらと響を日本猫と称するのが萌え!
響がワインで酔い潰れてしまった時のウラジミールのデレっぷりがすごい。
響に冷たく接する裏であんなことを思っていたとは!あの口振りだと、何気に結構出会って間もない頃から響のことを気に入っていたってことですよね。
いつもはツンと澄ましているバトラーが酔っ払って迫ってくる姿にころっとやられちゃったみたいです。その様子がウラジミールの目にはツンデレな猫という様に映ったのでしょう。
これまでのギスギスした関係が嘘のような甘い雰囲気。ごちそうさまです(笑)
でも翌朝に先に目覚めた響は、バトラーなのに主人と関係を持ってしまったと後悔し、丁度仕事が休みの日だということで自分の部屋に戻ります。
でも当然の如く呼び出され勝手に居なくなったことに対するお咎めが。
ベットに連れ込もうとするウラジミールに食事を摂らないと行かないと言う響。
このやりとりがすごくツボでした!余裕がないウラジミールに萌えます。
後半はウラジミールの日本人嫌いの元凶である尊が登場。彼が溺愛する妹サーシャの夫である尊ですが、こいつがまたとんでもない奴。愛犬にまで手を出すなんて本当に性根が腐ってます。
尊のせいで二人の仲にも亀裂が入るかと思いきや、響の意思がしっかりしているお陰で持ち直しました。
ラストはまさかのプロポーズ。設定的に自分専属の執事になってくれという流れを予想していたのですが、ここは意外にもストレートに一言。結婚してくれ!でした(笑)
しかも響に執事になる夢は諦めてくれ、とすっぱり。強引過ぎる気もしますが嫌いじゃないです。むしろウラジミールらしくて良い!
弓月さん作品内でも受の年齢が高め、というより社会人なのでそう感じるのかも。
豪華客船のVIPルーム専属バトラー・響[受]と、彼が専属になる大手社長・ウラジミール[攻]とのラブロマンス。
最初、ウラジミールは日本人バトラーを拒むのですが、結局は響は彼の専属バトラーとして細やかに尽くします。
しかし殆ど食事もとらず、飲み物と酒のみ。尽くしても態度は冷ややかなウラジミール、それでも響は仕事という事もあって忠実に尽くすのです。
ワインと共にした事から、酔い潰れた響は酔いにまかせて彼と一夜を共にしてしまうのですなー。
さて、この辺りから弓月作品特有の甘いベタな口説き文句が登場してきますよー。
やっぱこれが無いと物足りないっていうか弓月さんっていう感じがしない!
ウラジミールは響を日本猫に例えてエロ中に「私の仔猫…」とかのベタエロ台詞を言ってくれちゃいます。
ふーーーやっぱこういうベタなエロも含めて好きだなあ。
妹の夫とのくだりはもう少しページ裂いて欲しかった気もしますがまあ弓月さん節というかそういうのは十分楽しんだので満足。
豪華客船での偏屈金持ち客攻と仕事に忠実なバトラー受、船上のラブロマンスもいいものですな。
この著者の作品にしては珍しく、受が少年ではなくて職業人、豪華客船で執事として勤務している青年です。
色々事情があって、日本人が嫌いだというウラジミール。
そんな彼の頑なな心をなんとか解そうという響の奮闘ぶりが健気です。
ようやくちょっと仲が近付いてきたかなー、という所にちょっとした失敗をしてしまい、でも逆にそれが更に二人の仲を近づける結果になります。
今まで読んだこの著者の作品では、大体純粋な少年が多かったので、響のようなちょっと気が強くて職業人としてのプライドもある大人なタイプは珍しく、また普段はこういうタイプの方が好きなため楽しく読む事ができました。