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junai
マフィアというアンダーグラウンド物は多くありますがこの作品の魅力は受け攻めの関係性。
そして作者である妃川氏の色気のある描写。
攻め様のレオンはマフィアの次期ボス。受け様の恭一はレオンのファミリーとは対立関係にあるファミリーに属する暗殺者。
絶対遵守の掟に反して逢瀬を繰り返す2人。恭一は自身に暗示を掛けるようにレオンに逢うたび死す時は共に生を終えようという約束を繰り返します。
精神面で脆い恭一が崩れそうな度にレオンが掬い上げます。もうね、ホントこの攻め様が格好いい。
レオンはずっと共に生きる未来を諦めず恭一を支えます。
逢う度に周りにバレないように場所を変えて抱き合う二人。刹那的な交わりがもう堪らなく滾ります。
おススメの一冊です。
普通の大学生だった恭一がとんでもない事からマフィアの暗殺者として育成され
知らず愛した男は敵対ファミリーの後継者だった---
もうこの流れだけでゾクゾクします…!!
ゾクゾクする!…のですが、恭一が暗殺者になるまでの話がかなり強引というか力技なので、
ここら辺はBLだしマフィアだしOKじゃないか?と軽く読んでしまうのをオススメします。
前半の少しだけですしね。
二人の身分が分かってからは本当にドキドキする展開で良いです。萌えです。
別ファミリーの人間が個人的に会う事は掟破りになってしまうので、いつも暗闇の中での逢瀬です。
別荘の中にいても電気をつけられないなんて。
常に死が隣り合わせでも愛し合う二人なので、たびたび二人の間の約束事を口にします。
これが…超萌え!!!
かなり前向きなレオンと、結構後ろ向きな恭一なので、この約束はかなり重要だと思います。
二人が同じ方向に向いてないとこんな逢瀬続けられませんものね。
チャイニーズマフィア絡みと思われるいざこざ、恭一の兄の不自然な行動など、
非常にドキドキする展開が繰り広げられます。
恭一が「もうだめだ」と諦めかける部分もあり、この時は読んでるこちらも緊張…
ですが、やはりそこはレオンが引っ張ります。
恭一は少し後ろ向きですが、それでも自分の運命にけじめをつける強さがありました。
最後ファミリーを継承したレオンの下に付く形(仕事上だけですが)になりましたが
これからは暗闇の中でひっそりと会わなくてもよくなりました。
完璧に問題が解決したわけでは無さそうですが、しばらくはあの物騒な約束事を口にする事も無いでしょう。
イラストもこれ以上ないくらい物語に合っていて、ほんとに良かった。
表紙の桜も綺麗。
読み直すうちにひっそり「神」に格上げしているかもしれません。
満足です。
母子家庭で父親のことを何も知らず、父親の手紙一つで渡米するも父は既に他界しており、兄が代わりに迎えてくれます。
ーそして父親や兄がマフィアであることを知ります。
やくざものBLの定番設定ですが、マフィアの世界はやくざに比べ制約が多く制裁も半端なく重い。腹違いの兄がセッティングした食事会で殺されるはずが、生き残ったため幹部会の殺人マシンとして軟禁され、マフィアとしての教育を徹底的にたたきこまれます。
攻め様とはアメリカに着いたその日、食事会の後初めて人を殺したショックで彷徨い歩いた時に出会い、一晩共に過ごします。
アフィアの一員となり再会を果たし数度の逢瀬を交わし、各ファミリーのボスが集まる最高幹部会で初めてお互いの素姓がわかります。
特殊な状況下での出会いのため、お互い相手に対して強く惹かれ合うため始めからラブラブです。しかし、会っていることがばれた時点で死の制裁があるため、毎回死を覚悟で愛を確かめる様に胸がきゅんとしました。
各対立するファミリーや敵対する中国マフィアがでてきて、どこをどうすればうまく解決するのか最後までドキドキでした。
よくあるご都合主義に偏らず、丁寧に筋道をたててストーリーが展開していけるのは作家先生の文章力あってかと思います。
最後たくさんの人を殺されたり殺すことになってもハッピーエンドで本当に良かったです。
受け様はしなやかな美人で、普段は口数も少なく感情も外に出ないけど攻め様と二人きりの時には感情は目や表情に豊かに現れます。クーデレというのでしょうか。
攻め様は優等生タイプなのでちゃんと受け様の機微には目ざといです。
たまにはシリアスものが恋しくなったら再読しようかと思いました。
恭一・父の手紙でNYにいくが、父は暗殺されてた。兄といるところを、襲撃された。そして、兄からマフィアだといわれる。
その後、マフィアとして生きていく・・・
兄が、過ちを犯してしまう。その時、恭一は?
裏社会のロミオ&ジュリエット。そこに亜樹良のりかずさんのイラストって、もう似合い過ぎっ!
大学生だった恭一の元へ「会いたい」と、顔も知らないアメリカに住むと言う父から手紙が送られてきました。亡き母から教えられていたのは、父親の国籍と異母兄がいることだけ。
「ひと目会うだけ」と渡米した恭一を迎えに来てくれたのは、異母兄・ローランド・オーティーでした。その兄から聞かされた「手紙が出されたすぐあと、父は急逝した」という事実。頼れるのはもう兄だけだと言うことが、恭一の運命を変えるのでした。
NYに着いた夜、食事中に現れた襲撃者。いつの間にか姿を消していた兄を頼ることも出来ず、結局床の間に飾られていた日本刀で3人の襲撃者をすべて自力で倒した恭一。
殺人者という事実が身の上にのしかかり、マフィアのボスである兄と共に闇社会で生きていくより仕方ないところへ追い込まれてしまいます。
ローランドの手で匿われることとなった恭一ですが、ホテルを抜け出し泣いているところを、見つけてくれたのがローランドとは別のファミリーのボスの息子・レオンでした。
泣いている恭一に目を奪われ、ついホテルへ連れ帰ってしまい、哀しそうな恭一を抱いて慰めることとなってしまいます。
そして、またその行為で慰められる恭一。
この二人が再会したのは、暗殺者としてマフィアの中で恭一の名前が知れだして半年ほど経って。偶然、街中で再会し、隠れて出会うようになりましたが、教え合ったのは名前だけ。
でも本当の姿が解り、レオンは『金獅子』と呼ばれるヴェッキオ・ファミリーの後継者であり、恭一はフェリーニ・ファミリーの懐刀となっていました。
二人のこの恋がばれたら『掟破り』の死が待っているのです。この恋がばれるわけにはいきません。
マフィア間の抗争が派手になり、またそれにかこつけた裏切りや思惑もあり、ふたりはそれに翻弄されますが、真相はやがて明らかとなります。
レオンは、恭一と一緒に生きていくためにはどうすればいいか?と言うことを、すごく前向きに考えていました。そのために、力をつけようと努力も怠らなかったし。人を愛すると、強くなる人間と、別れを考え後ろ向きになる人間といますが、レオンは強くなるタイプなんですね。
こんな男と一緒にいれば、きっと恭一も強くなれるんじゃないでしょうか。
頑張れ~、恭一。