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oton wa ai wo katarenai
舞台役者志望の湯田直海は、なんとか親の手を借りずに自活しようと大学とバイトと役者としての仕事とでいっぱいいっぱいの生活をしていた。
そんな中、いつまでも格安アパートを立退かずにいたところ、地上げ屋が押し入ってきて、暴行を受け、ゴミ捨て場に倒れこむことになった。
そんな直海を救ってくれたのが、居酒屋「韋駄天」の店長・宮本元。
何も聞かずに、何くれとなく世話を焼いてくれる宮本に徐々に惹かれていく直海だったが……
という話でした。
素直に慣れなくて一生懸命つっぱっている青年と、人生に傷つき、一度全てを捨てざるをえなかった年上の男の話。
男の優しさに青年は惹かれていくけれど、年上の男にはそうなるまでの重たい過去があって、今がある、と。
それは超えられない壁だけど、それでも好きだと言い続ける直海の一途さと、執念深さが素敵な作品です。
一途に思うことはとても大切だと思います。
一生懸命な気持ちと、大人のずるさとがうまく絡み合った作品になっていると思います。
シリーズものですが、他の作品は未読。
作品ごとにメインカプが違うので、未読でも問題なかったです。
現在→10年前(回想)→現在
と時間軸が変わります。行ったり来たりはないので、
読みずらさは特にありません。
攻様・宮本は世捨て人みたいな印象。
35歳で枯れすぎでしょう?ってくらいです。
その分、受様・直海がぎらぎらしてますが。
それぞれに過去や悩みがあるのですが、
特に直海の方は、なんだかあいまいなまま
うまくまとめられてしまったようで。
あんなに悩んでたのに結局どうなったんだ???
というもやもやした感じが残りました。
でも、全体では面白かったので「萌×2」で。
次は、中垣×律のカプが気になります→「その指さえも」
そうそう、崎谷さんにしては(?)
えちが少なかったような‥。
『その指さえも』『絵になる大人になれなくても』のスピンオフ。『大人』(あるいは『韋駄天』)シリーズですね。
私は『オヤジ』がかなり苦手なので(まあ、それでも受よりは攻の方がまだしもマシだ)、攻キャラクターが『オヤジ』ってだけでもう読む気にもならないんですが、それ以上に(たとえ『オヤジ』じゃなくてもって意味)この宮本(攻)のキャラクターがものすごく!ダメでした。
若くても無理だったと思いますが、30半ばでこれじゃもうどうしようもない。なにを『不幸な自分』に酔ってんだって感じでした。宮本の過去が、そこまで厭世的になるほどのものだとは感じなかったので余計にですが。
こういうキャラクターは心底無理です。気分悪い。
しかし、コイツの言動は『オヤジ』通り越してすでに『ジジイ』じゃないのか!?30代には思えなくてアンバランスな気がしました。
とにかく、この宮本が何とも掴みどころのないダメ男だとしか思えませんでしたね。もともと風来坊的なヤツは大キライだし。
私には、コイツのどこに魅力があるのかさえまったくわからなかった。
直海(受)は、前向きでパワフルなところも結構好きなんですけどね~。
相手が宮本じゃ、直海の『一生懸命さ』に共感のしようもなくて参りました。
あとは、演劇関係があまりにも多過ぎてただうるさかったですね。いったいいま私は何読んでんのかさえと思ったよ。『BL(ラブストーリー)』じゃなかったのか!?と。
それに、劇団関係の脇キャラクターで、特に『シモネタ大王』がものすごく不愉快で鬱陶しかった。
これ、もしかして『味のある脇キャラクター』のつもりなんだろうか。私には邪魔でしかなかったです。劇団がラブの主な舞台ならともかく。
BLに本格的に演劇関係が絡む作品は基本的に苦手なんです。
あ、念のために、私は別に演劇そのものには(良くも悪くも)特別な感情はありません。
ただ、私の読んだ限りはですが、崎谷さんに限らず作家さんの思い入れが強すぎるのか(?)、ラブそっちのけで必要以上に『演劇まわり』に力入ってるような作品が多かったのでもううんざりなんですよね。
その点、崎谷さんはラブも(Hも)忘れないからそこはスゴいんですが・・・
でも、こんなにはいらない。
なんというか、ストーリーが読んだ端から抜けていく感じで、どうしても入り込めませんでした。
ただ、前作『絵になる大人~』よりは、(宮本を除けば)ストーリー展開もずっとよかったんですよ。まあ、比較の問題でしかありませんが。
単体で『好きか・面白いか』と訊かれれば正直困ります。
読み終わって思い返しても、どんな話(展開)だったか以前に『宮本にハラ立った』『演劇多過ぎてうんざり』がまず出て来ますから。
ストーリーはそれほど悪くないと思うので、個人的にとても残念です。
このシリーズは、初めに書かれた『その指さえも』だけはホントに好きなんだけどな~。
まあ『その指~』に脇で出てた時から宮本には嫌悪しかなかったんだけど、私は。
そして、やっぱりイラストが苦手です。
『絵になる〜』よりこっちの方が好きです。お話の構成が、現在〜過去〜現在って流れで、ドラマっぽかったです。私、付き合って終わりって展開より、その後があった方が好きなんでこのお話は好みでした。まぁ、その後が10年後っていう、ちょっと他ではないくらいその後なんですけど(笑)
宮本の人間不信だか恋愛不信は、ちょっと大げさな気がしましたが一度も挫折したことが無かったエリートが挫折しちゃうとああなっちゃうんですかねー?
多分、普通に生きてきた人が読むと、それくらいで!?って思うと思います。誰だって生きてれば人の裏切りにあうだろうし、会社に不満持ってない人はいないだろうし。きっと繊細なんですね(^_^;)
お話として2人とも過去とか家庭の事情とかありましたが、なんか中途半端な感じが否めませんでした。いっそのこと直海は始めから苦学生の設定で、宮本の過去だけに絞ればもっと良かったんじゃないかなぁ。
それでも私、『絵になる〜』の井原が相当ダメだったんで、そちらと比較してこちらは萌×2にさせていただきました。
いきなり事故に会う主人公直海。その10年前へと意識を飛ばしたシーンから始まる期待させるオープニング。
はっきり言ってこの物語に出てくる宮元みたいなオヤジは好みです。
ヤマダサクラコさんの絵も好きです。
宮元のその外見もしぐさも表情も態度も好みです。
でも、でも、でも・・・なんですぅ~
代議士の家を継ぐより演劇の道を進みたいと努力する19歳の直海。
家からの援助を断ち切られ、アパートを追い出され、宮元に拾われて、学校もバイトも演劇も全部やりたいと、全てにどん欲さを見せる姿はとても偉いと思います。
ちょっと意地っぱりだけど、憎めなくて応援したくなるタイプです。
片や、何もかもに片ひじを張らず気を抜いたような生き方をしている、一見いい加減なような35歳の宮元ですが、その人柄のせいか周りの人々から愛されているんだということがわかります。
あたたかく見守ってくれる宮元に直海がだんだん惹かれていくのはわかります。
でもね、彼が恋愛に臆病になっている理由が納得できないんです。
どうして過去の不倫騒動に、社会に幻滅、したくらいでこんな風になってしまうんですか?
おかげでエチシーンまですごく長くかかりました。
いや、自分が不満なのはその長さではないですよ。
それから後の10年も色々すったもんだがあったと、たった1ページで流しているところ。
この二人の出会いが、気持ちの触れ合いまでの過程がとても大切だったのはわかりますが、直海の演劇のシーンもかなり多くて、碕谷さんも直海と一緒で欲張っちゃったんだな、って思いました。
頑張る男子を主人公人にして、とてもお話はよいものだったのに、消化不良な感じがいなめません。
もう少し宮元の気持ちを掘り下げてお話に入れていてくれれば、もっと納得できたのになとちょっぴり残念。
しかし、宮元は絶倫ですっ!
直海、忍耐の人…
両親から反対をされても、アパートを追い出されても、仕送りを止められても、なお、役者志望として大学に通いつつがんばる直海。
宮本への恋心を自覚して、思いをぶつけても、のらりくらりとかわされ、さけられ、海外に逃げられても、なお、一途に思い続ける直海。
…根性あるなぁ。
途中、中垣に甘えるなと一喝されるものの、
いやいや、すごいと思いますよ、直海。
それよりも、宮本!
ほんと、つかみ所のないダメオヤジ風…。
トラウマ抱えてて、
結構病んでて、
ペット(直海)療法中。(あ、ベット療法も?w)
最終的には、大団円で、よかったねー。
(そこに至るまで、じりじりさせられましたが。)
自覚して、開き直った宮本のエロも
ねちっこくて、別の意味で直海、これからも忍耐必要w
最後の方に、中垣と律、井原と坂上のことが書かれていて、
「え?どうゆうこと?」って思ったんですが、
「その指さえも」(中垣&律)と「絵になる大人になれなくても」(井原&坂上)にリンクしてるんですね。(積んであります。)
読む順番間違えちゃった…。
でも、リンク小説はお得感があるので大好きです。
「絵になる大人になれなくても」のシリーズ(?)のようですが、私はこの二人は「その指さえも」でよんだのが最初でした。
居酒屋店長・宮本×役者志望(後に人気役者)・直海。直海はやわらかな顔立ちをしていますが、内面はかなり気性の激しい性格。
「その指さえも」の律の友人で「絵になる大人になれなくても」の井原とは同じ劇団員です。
宮本は…なんだか最後まで掴めない男でした。一時もじっとしてないような男で、どんなに直海が心配しようと平気でフラッとパキスタンなんかに行くし。そんで直海に平手打ち喰らうし。ホントよくわかりませんでした。
この作品は直海が宮本を庇って事故に遭う場面から始まり、10年前の過去へと回想が始まります。
二人の過去に関しては…う~ん…なんと言っていいのやら…あえて言うのならば、直海は本当にすごく頑張ったと思うし、宮本は死ね!とも思ってしまいました(笑)なんでこのオヤジのかわりに直海が事故に遭わないといかんのだ。
で、過去の回想が終わり直海が目覚めるとそこは病院のベッドの上。足元には宮本が。
宮本とのこの10年を振り返り「ざまぁみろ、10年喰いついてやった」という台詞が印象的でした。もうこれは本当に直海の勝利でしょう。
そう呟くと「何がざまぁみろだ」と呻く宮本。ベッドから顔を上げると、なんと涙のあとが。これにはこっちもびっくりしました。そりゃ自分のせいで直海が死にかけたらねぇ…
ん~この作品はもう一度読み直してみたいと思います。そうじゃないとあまりにも宮本という男が掴めなさすぎて…。
この作品は小冊子の方で番外編になっていました。内容は直海が退院するお話。この直後の話ですね。ここらでようやく宮本もなんか反省してわかったらしく、しばらくは海外に出歩くのは止めるみたいです。今後は日本の山を巡るのだとか。
番外編最後の宮本の台詞があけすけでよかった(笑)「俺は直海とセックスするために日本に帰ってくるんだ」って…まぁいいけどね。直海が10年かけて宮本という男を繋ぎ止めた結果でしょう。
エロスは全く感じないといっていいですね。甘さもないし。しかし本気を出した宮本のスケベさはすごかったけど(笑)直海はホント大変です。
もう少し時間を置いてからもう一度読んだら感想も変わるかもしれません。しかし直海はよく頑張った!(笑)
「絵になる大人になれなくても」 の関連作。
と、言っても、続編というわけじゃなくて、こちらの主人公は、「絵になる…」に登場した、井原が所属してる劇団の先輩・湯田
「絵になる…」の時間を遡ること10年程前の話。
「ストレートにポジティブで野心家」(後書きより)な湯田が、プロの俳優になりたくて、大学の勉強も好きで、そして、宮本のことが好きで好きで、何もかもに一生懸命に努力して、全てを手に入れるという、非常に前向きなお話だ。
BL要素もあまり濃くないし、ある意味とっても健全な青春小説(でも私基準だけどな)
出だしでいきなり主人公の受が交通事故にあってビックリ!これからどうなるのっとぐいぐい引き込まれた。
最初のシーンでは2人はすでに恋人同士だが、そこから話は一気に過去に飛ぶ。二人が恋人同士になるまで、ずいぶん長い時間が掛っていて、そこまでのじれじれした恋愛模様が話の軸となっている。
包容力を見せる攻だけど、うちには入らせない、言ってみればずるい大人。そこが魅力でもあり、今回のキーポイントになっている。
崎谷先生にしては、Hシーンは短め?(笑)。