砂漠の従順

砂漠の従順
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
5
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%
著者
檜原まり子 

作家さんの新作発表
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イラスト
水貴はすの 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784861342691

あらすじ

外務省に勤務する柏原信夫事務官に課せられた特命。それは来日する中東某国のスハイル王子の接待、というのは建前で実は2016年のオリンピック開催地が日本になるよう王子を通じて競合国を懐柔すること。しかもスハイル王子はアニメ大好きのオタクという変なヤツ。初の大仕事に張り切る柏原だったが、ホテルに到着早々、王子に服を脱げと命じられ、伽を申し付けられてしまい――!?
(出版社より)

表題作砂漠の従順

オタクのアラブ王子
外務省勤務の東洋の真珠

レビュー投稿数3

親近感のあるアラブもの

コミック専門の自分が唯一持っているBL小説です。
何故買ったんだろう・・・?

外務省のエリート、柏原が接待させられたスハイルという王子。
接待か、さぁ服を脱げというのは余りにも性欲ばりっばりな気がするんですが
自分的には「アラブ=絶倫」なのでそれは普通にそーかと思っちゃった。

でも強姦するとやっぱり痛いし血も出てくる。
リアルでは当たり前の描写ですが、BLではなかなか見られない話。
そのときの気遣いなども含めエロイ割にマジメな本だなと思います。
その後も「やりたい」一心なんでしょうけど無理強いするのではなくいろいろ考えて感じるよう感じるようとスハルト、一生懸命です。

で、ぶっとんだことに秋葉原大好き、コスプレ大好きなオタクっ子。
しかも好きなキャラは女の子なわけで別にゲイオンリーでもない。
なんという「普通のオレ様」なんだか。

結局この人相手に柏原からすれば打算そのものの接待(ほとんど男娼)だったわけですが、その意図とは別にスハイルとしては
「昔好きだったけど人のものだった、でも柏原が欲しい」
という子供っぽいといっていいのか純粋といっていいのかわからん恋心で動いてたわけで。

それが日本からさらに国へ帰って、と1冊かけてやっと分かってもらえたか、スハイルよかったなぁ・・・という気分になっちゃいました。
絵も徐々にとろんとろんになっていく柏原がいたそう→気持ちよさそうで実にいい感じでした。

2

オタクなアラブの王子様って…

外務省勤務の受は、攻であるアラブ王子の接待を任命される。上司から、オリンピック招致にキーパーソンとなる攻に取り入って欲しいと頼まれ機会をうかがうが、そこに攻からとんでもない命令が!
本当にアラブものは色んな切り口を見せるなと感心する(笑)
話は、日本にアラブ王子がやってくる「アキバ編」と、アラブ現地での「砂漠編」と2部に分かれている。
オタクぶりが受である一般人の目から見られていて、それがおもしろかった。
出会ってすぐに、立場的に弱者である受を強引にものにする攻。話は全く聞こうとしない俺様ぶりは、アラブらしいのか…? 
個人的にアラブものは嫌いではないが、会話や言葉が生々しいのは少々気になった。アラブはロマンティックであってほしい(笑)

2

アラブの王子様がオタク?!

この本を手に取ったとき「へぇ~、檜原さんが砂漠ものかぁ~、珍しいなぁ」と思ったら案の定、あとがきに「世間よりだいぶ遅れて」とあるので、そうたくさん書かれているわけじゃなかったようです。
檜原さんが砂漠ものを書かれると、そうか、ちょっとコミカルになっちゃうのね~と思っちゃいました。
だってね、2つお話が入ってて、サブタイトルが『アキバ編』って、なんじゃこれ? でしたよ。砂漠ものなのになぜにアキバ?
砂漠の王子様が、なんとアニメオタクらしい。
そうか、そういう設定もありなんですね。

競馬だの(砂漠ものを読んで、アラブでは競馬が盛んだと初めて知った)、豪華なスパだの、満天の星空の見えるところでのエッチだの、砂漠もののあれこれが詰め込まれてるし、ボンクラの王子様じゃなく、自分でしっかり稼ぐことの出来る王子様だったり、柏原は流されている部分もあったのかもしれないけど、王子様はちゃんと愛してて、それも留学中からの片想いってことも告白されて、ちゃんと甘くまとまってて良かったかなぁと思いました。
が! 柏原もスハイルが無理矢理抱いたんだとかってずっと思っていましたが、もっと素直になっていたらなぁ~とも思いました。
気持ちは認めていても、相手は王子だからとか、身体だけなんだとか思ってた方が、可愛気があったというか。他人(スハイル)のせいばかりにしているのが、ちょっと物足りなかった気が。

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