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表題作連作の他は、短編1本なので作品的には2作品の収録となってます。
自分はその短編「あやかしの恋」目当てに購入したんですが、表題作連作もかなりアホで楽しめました。
ピアスノベルズが一時期やっていた台詞入りの挿絵なんですが、この作品に関しては成功してます。
体育教師・相原[攻]が想いを寄せる越智[受]を何とか落とそうと努力します。
結局お互い両想いで、エロシーンに突入するんですが相原が攻め途中にもううるさいの何の!
風情も何もあったもんじゃない体育会ノリのエロなんですが、それが櫻井しゅしゅしゅさんの台詞入り挿絵が入るので面白さが倍増。
これがエロいかどうかは置いといてかなり笑えました。
熱血単純相原と、無感情無表情の越智との会話のやりとりが楽しい。
続きは、更に越智に想いを寄せる美術教師が現れて三角関係となるんですが肝心の越智本人が飄々としちゃって3Pやっちゃうしなんかもう突き抜けてます。
「あやかしの恋」
これはガラッと作風が代わり、少年の等身大人形を愛でる青年の話。
彼は大きな屋敷の窓から見るだけの美少年に恋をしていたのですが彼の姿をふっつりと見なくなり、その矢先にある男から購入したのが彼と瓜二つの姿形をした人形。
彼は人形相手に話しかけ、愛しセックスをし一緒にお風呂に入り恋人の様に愛でます。
しかし2年もたつと人形はボロボロになり、彼は未練を残しながらも捨てる為に人形にを切断しようとしてそこでその人形の中に人間の骨が入っている事に気付きます。
実は恋をしていた現実の少年は既に死んでいて、少年も彼を好きだったのでこうして人形として生まれ変わり彼の元へとやってきたのですね。
そしてその人形の制作者がこの人形を彼に売りに来た男で少年の兄。
そうだったのか…と理解した矢先に彼と兄とがエロ初めちゃってええええ?となったんですが実は最後にもう一つどんでん返しというかエピソードがあるのですね。
兄の狂気に背筋がゾッとする狂愛の切ないストーリー。