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本物のオトナの、愛と官能。
劣情表現=美、と強弁するつもりは評者にはありません。
しかし、ボーイズラブと言う文脈上において心身ともに激しく
絡み合う劣情の表現とは即ち恋愛成就の形なのです。
允紘を至上の存在であると想うが為に自分たちの関係を
セフレと言い放つ悠生。
悠生を包み込む様に愛しみつつ、彼の裏切りを欠片なり
とも想像しない允紘。
実に厄介な一対です。この一対を引き離す事は人ならぬ
者でも恐らく無理でしょう。
同時収録の番外編は本編より一年後の光景。
二人の想いの形が又一つ実った物語でもあります。
深い心の絆から滲み出る劣情をお愉しみ下さい。
男同士で想いを告げ関係を壊してしまうことより、親友でいることを選んだ悠生は好きな允紘から「愛してる」と告白され、でも、代議士の息子である允紘の将来を考え、「一生そばにいてくれ」と言う允紘の告白に「セフレなら」と想いとは裏腹な条件を出し、付き合い始めて10年。
いまでも允紘の想いは変わらないし、また悠生も彼に対するスタンスは変えないまま。本当は心から愛しているのに……。
愛する人を裏切ろうとした寸前で、ようやく素直に気持ちを伝えることが出来た悠生。愛していたからこそ、允紘のためにならないことを遠ざけたいと思っていましたが、それ以上に允紘の愛は深かった……と言うことで。
ホント、允紘の愛は大きくて深くて。悠生はその愛に包み込まれ、結局離れることが出来なかったってところでしょうか。相思相愛なんだから、別れるってことは無理があったわけで。
允紘も「悠生を失うくらいなら、議員は辞める」とまで言っちゃう允紘って、男前だ~~~!
「今の仕事を精一杯がんばって、理不尽な目にあっても戦って、それでもダメなら次の生き方を考えればいい」って、なんて前向きな男だ~~~!
少々後ろ向きな悠生には、ぴったりな相手かな。
書き下ろしでは、悠生が父の思いを初めて聞き、父子の間にあった溝が埋まります。
また、允紘宅への訪問で、悠生は允紘母と久しぶりに会い話をします。そして突然出された允紘とのこと。またしても見合いが舞い込み、それを断るために悠生とのことを話したらしい。
母もそれなりに葛藤はあったと思うんですが、「一生を共にしたい相手と巡り会えることは奇跡のようなものだから、誠実であってほしい」と付き合いを認めるんですねぇ。見た目よりは男前だった允紘母。
男前な人物続出!
前半は悠生がとても頑なで、ちょっと允紘が不憫でした。悠生の仕事についてはあまり描写されておらず、保守的な社会で生きる故の同性愛の難しさを表現したかったのかなと思います。セックスの描写は濃厚で艶っぽいです。
「Eternal」のあるシーンのイラストがあまりにも素敵でドキッとしました。シンプルな構図なのにな~。
文体について。残念ながら読点がとても多く、私は読み辛いと感じました。