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作家さんの新作発表
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エロエロ刑事シリーズ、5冊目にしてとうとう終了です。先生お疲れ様でした!…ってこれ20年前に終了してるんだった。でもこれ時代は確かに感じるけどキャラ達がエネルギッシュに魅力的に描かれてるので今でも横浜の街でこんな素敵刑事さん達が歳も取らずに活躍してるような気分になります。
前作の「竜は蘇るか」からの後編のようなストーリー。前作から作者のペンネームも変わり、掲載誌もゲイ向け雑誌からBL雑誌に変わりました。変更点は以前は文庫に中編3編ほど入っていて受けの冬木が拉致・陵辱されても次の話までにはケロっとしてたのが、前作から一冊丸ごと長編になり、冬木もいつも通り拉致・陵辱されても薬漬けにまでされトラウマになり、「刑事やめる。徹さんとも別れる!」と言い出しさあ大変。風巻も冬木が弱ってる間は浮気も自粛し、欲望は自分で処理して…ってのが1番変わった所かな。BLは浮気ダメ!絶対!な所あるから(笑)
今回舞台がロスに変わっても結局冬木はいつも通り拉致され、中盤はほとんど服も着れずに縛られてたけどね!1番ショッキングだったシーンはフィストファックかな。受けじゃなくて攻めの!こんなBL見たことない。痛そうでとても可哀想でした。
この話は脇キャラも本当に魅力的で今回は冬木の元同級生の刑事・久世とそのオネエの彼氏ハリーが大活躍。ハリーはとてもいい奴で大好きになりました。オネエ攻めで受け攻め逆だったらもっと最高だと思うけど。あと水上署(海保じゃないのか?)の潜水上手な和製キアヌリーブス・藤木が大好き。丸々一冊彼だけの作品を読みたいです。
編集さんに「最後は甘々にしなさいよ」と言われて書いた書き下ろしの話がグロすぎてこの作家さんらしいな、と笑った。確かに主人公達はハッピーエンドだったけどさ。犯人サイドの末路が悲惨すぎる。
今どきのBLとは全く違うけど個性あふれるストーリーはとても楽しめました。このシリーズはグロいけどカラッと明るい所が良い。風巻のキャラのおかげかな。彼らにもう会えないのは寂しいけど時々風巻が浮気しながらも今でもきっと冬木と2人仲良く暮らしている事でしょう。
『竜は蘇るか』シリーズの続編、と言いますか締めくくりですね。
登場人物達がきちんと血肉を得て動いているので小気味良い
感じです。
むしろ現在再版したら相当に受け入れられ易い展開なのでは
ないでしょうか。ただ甘いだけではなく一片の苦さが加わり、
それが物語に深みを加えていると言う。
残念ながら商業展開の『ベイシティ・ブルース』シリーズとしては
この巻でとりあえずお開き。