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長編シリーズ第2巻。今回も殺人事件が起こりシドニーとノブのジレジレ関係も3歩進んで2歩下がる…ほども進展はしていません。長編だけど完結してるのでこちらも焦らずじっくり楽しみます。
今回2人の間にちょっと波風を立てる存在が、なんとあのデスペラードシリーズに出てきたダニエル。あちらはNYっぽい架空の街の設定だったのでこのダニエルはパラレルワールド的な存在でシドニーの元彼ロッドと同業らしい。相変わらず美形で人懐っこいのにこちらの作品でもお邪魔虫みたいな扱いで可哀想。そういえば横恋慕してるデスの彼のトニーも黒髪繋がりだったな。柏枝ファンにとって嬉しいサプライズでした。
硝子の街にての第2巻。
1巻を読んだときには、恋愛でなく友情に重きを置いてる作品だと思ったのですが、シドニーのほうは伸行を恋愛対象としてはっきり意識している感じです。
ゲイのシドニーは伸行を「初恋だった」、と前回笑いながら言っていましたが、終わった恋でなく今でもずっと好きなんでしょう。
子どもの時から考えると長い年月ですね。その間に付き合った人もいるんだろうけど。
今回、雪の日に埋もれた怪我人を発見した伸行は、結局亡くなってしまった被害者の足取りをたどる警部補のシドニーにひっついて捜査に協力します。
ミステリー要素が強くラブストーリーはその不随のような作品ですが、前回よりは恋愛要素が多いかなという感じです。
口は悪く大雑把だけどどんな時も冷静で頼りになるシドニー。
男性から見ても女性から見てもカッコイイと思います。
そんなシドニーを伸行は頼り、甘え、でも鈍感で、「雪の日は眠れないから一緒に寝ていいか」と聞いてシドニーに「それは拷問だ」と言わせます。
でもそれが全くなんのことかわかっていない伸行の中では、シドニーはまだまだ恋愛対象として意識していないのかなと思います。
けれど、「100%盲目的に信頼している」という関係がとても素敵だしBL的には萌えるし…
シドニーが年上だからかもしれません。
「お前は恋愛対象だ」なんてハッキリ言わないで伸行を大事にしてるのがわかります。
捜査官としては行動力のあるシドニーに、被害者や容疑者の心理が何故かわかってしまう伸行の組み合わせは、事件ものとしても十分楽しめます。
キスシーンやベッドシーンはこの段階では一切ないんだけど、それを物足りないとは思いません。
むしろ、伸行の一挙一動がシドニーをくすぐっているのに頑張って堪えるシドニーと、全く無防備な伸行が楽してもっと見たいと思える作品です。