条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
ベテラン作家様・森本あき先生の2008年作品。
私は初読みです。
本作は2部構成で、2人の出会いと本心を認めるまで5年もかかってしまった、という表題作と、その後もまだ続く一人相撲を描く「写真家への恋心」が収録されています。
「写真家との恋」
視点は一貫して主人公のファッション誌編集者・卯月。
冒頭は、校了明けで眠り込んでいた卯月が部屋の物音で目が覚める場面。泥棒かと足音を忍ばせて寝室を出ると、冷蔵庫を漁る人影が。
それは1年のほとんどを海外で飛び回り、連絡一つよこさない恋人の有川蓮で…
…そして卯月は蓮との出会いを回想する形で物語が展開します。
はじまりは5年前。卯月は元はミステリ誌編集志望なのでファッション誌の配属に納得できず、仕事に身が入っていない。
そんな時、世界的写真家・有川蓮との打ち合わせに同行させられたが、上の空を蓮に指摘され逆ギレ。それを蓮が面白がって卯月を担当に指名したのだった。
…という出会いからの恋人関係への移行なんだけど、初めてのアレコレなどは全く描写ナシ!
逆に自分は本当に蓮に愛されてる?分からなくていつも足掻いている子供っぽい自分…
意地っ張りで素直になれない自分を持て余してもがく。
…という卯月の内面描写は良かったと思うのですが。
いかんせん、エロシーンでの豹変が私の好みとズレてまして…
「写真家への恋心」
一度は素直になった卯月なんだけど…
この一編は卯月のモノローグで卯月の心の中のグルグルが延々と。
これ、卯月の中のハリネズミの側面と捨てられて鳴いている仔猫の側面、そのギャップ萌えが性癖の方ならズバッとハマると思う。
私は…そのギャップの描き方をエロの時にとっても可愛くなる、という手法で書かれた部分がどうも合わず。
とにかく、Hシーンになると卯月はふにゃんふにゃんになってしまう。喘ぎもオンナノコみたいで…
私は苦手でしたが、自萎他萌ですからそういうのが好きな方にはおすすめですよ。