復讐のため、全てを奪うはずが……想定外の一途な愛に絆されて――

策士オメガの完璧な政略結婚

sakushi omega no kanpeki na seiryaku kekkon

策士オメガの完璧な政略結婚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神30
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

84

レビュー数
11
得点
168
評価数
37
平均
4.6 / 5
神率
81.1%
著者
雨宮里玖 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
織尾おり 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

没落寸前の子爵家に生まれたノアは、完璧な容姿を持つΩ。しかし、見た目とは裏腹に捻くれ者で計算高い彼は実家のためのし上がろうと、α辺境伯・ライオネルとの政略結婚を決める。ちょうど彼に個人的な恨みもあったノアは、彼から地位を奪い一年後には離婚するつもりで辺境の地へと嫁入りしていく。だが、当のライオネルは外見こそ難があるがとても真摯で有能な人格者だった。そんな彼に一途に愛され、優しくしてもらううちにノアは少しずつ絆されていってしまう。そんな中、中央からノアを狙う王子もやってきて……すれ違いから始まるオメガバース・マリッジストーリー!

表題作策士オメガの完璧な政略結婚

辺境伯を務める有能な公爵、29歳
美麗だか性格に難のある貧乏子爵家の令息、19歳

レビュー投稿数11

苦さと甘さの黄金比

主人公の策士家っぷりが最高です!
冷静で計算高いように見えて、ふとした瞬間に除く弱さや孤独があまりにも美しくて、読んでてギュッと胸の奥を鷲掴みにされます。
あぁ、この”隙”があるからこそ、アルファである彼との関係が深まるんだとドキドキしながら読み進めることができました。
これこそ、出会うべくして出会ったふたりの関係と言えると思います。

言葉の選び方が美しく、象徴性が高いからこそ惹き込まれる世界観。
読みながら、まるで静かな美術館を歩いているような気持ちになる、とても素敵な作品です。

2

貴方の大切なものを全て奪ってあげます

今回は辺境伯を務める公爵と子爵令息のお話です。

受様が攻様と復讐を兼ねた
政略結婚と略奪離縁を狙う顛末を収録。

この世界には男女の性とは別に
アルファやオメガという第二の性が存在します。

貴族はアルファの割合が平民より多く
男でも子が産めるオメガと番たいと思うものらしく
子爵令息でオメガで容姿の麗しい受様には
多くの求婚者が現れます。

そもそも貴族の結婚は
政治的なものや見た目だけで決まる事が多く
美貌の受様に惹かれてすぐ求婚してきますが

人に合わせたお世辞を言うのは苦手で
理不尽な事にはいちいち反論する
捻くれた受様の性格を知らないままに
結婚して良いのかとすら思います。

いつも資金繰りに困っている子爵家は
隣の領地を治める侯爵家に爵位を狙われて
いつ没落してもおかしくありません。

この国は
勇者と騎士と司教の3人が起こした国で
勇者の子孫の王家の権力が強くなり過ぎないため
国の要職者は騎士か司教の血を引く後継ぎの
推薦を必要とする法があります。

しかし近年騎士の子孫と王家が癒着し
彼らにすり寄る貴族達が利益を得ており
隣の侯爵家もその一派に連なっている事から

受様は司教の子孫で辺境伯である攻様と
政略結婚する道を選びます。

1年以上の婚姻関係があれば親族として
認められて爵位継承が許されますが

今の攻様は近しい血縁者がほぼいない
天涯孤独な状況なため

受様は1年の間に
攻様をメロメロにして爵位を奪い
1年後に離婚して強大な地位と名誉を
手に入れようと画策します。

実は攻様と受様は過去に親交がありましたが
ある出来事で受様は大切な友人を失なったため
攻様への復讐も兼ねての計画なのです。

攻様との結婚話は問題なく進み
辺境伯領で出迎えてくれた攻様は
受様との婚姻を心から喜んでいるようです。

果たして受様の計画通りに事は進むのか!?

WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改稿、加筆しての書籍化で
辺境伯の攻様と離婚前提で結婚した受様の
オメガバースになります♪

恋愛面では受様が悪役令息モノぽい雰囲気で
誰かの為でも素直にそれを現わさないツンデレ受と
受様の言動の真意を読み取れる溺愛攻の
すれ違いラブコメディぽいのですが

攻様は受様を溺愛していて
受様が好意を寄せる相手には嫉妬もするのに
なぜか受様との未来を諦めている様な気配があり
結婚を喜んでいる攻様の真意が見えません。

そうこうするうちに
モンスターの襲来で攻様が生死不明になり
公表された攻様の遺言書が衝撃的でしたが
受様が与えられた権利でバチバチ交戦していく姿が
とても爽快でした♪

国内の権力抗争や派閥争いが絡んでの展開は
ワクワク&ドキドキ盛り沢山で
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

2

優しく逞しく愛情あふれる作品!

実家のために政略結婚を目論見、辺境伯のアルファ、ライオネルのところに嫁ぐオメガのノア。計算高く性格は悪い、美貌な見た目だけが取り柄と言われ自身もそう思っていますが読み進めるとそうは思えないところがいっぱい。家族思いで弱き者に手を差し伸べ心根の優しさを感じました。一方、ライオネルは純粋でノアを大切にし何でも言うことを聞いてくれる。ノアの思惑通りに事が運んでいきますが裏腹にライオネルに心を寄せるように。過去のことなど葛藤もある中、ライオネルの秘密を知るノア。彼からの手紙は読んでいて切なく胸がいっぱいになりました。でもそこで気持ちを落としたままではないノア。そこから奮闘が始まります。愛する人を信じて守る姿はほんとに頼もしくかっこよく愛に溢れていた。必死に戦う姿のノアに胸を打たれました。なんとかならないのか、なんとかしてほしい。祈るような気持ちで読み進めました。事の真相が明らかになっていく中、一番感じたのはお互いの優しく深い愛でした。この愛が解決へと導き更なる幸せへ繋がるものなのかなと。
切ない展開が続きますがそれだけではなくノアの心の声を聞くとちょっとクスッとしたり緩急ある展開、言葉選びに読む手が止まらなくなりました。ライオネルといることが自分らしくいられると気づくノア。照れ屋さんで素直になれない時もあるけれど自然な笑顔が出せるようになってよかった。周りのキャラも個性豊かな面々で彼らによってノアやライオネルの人柄を感じるところもありました。こんな幸せな未来だったなんて当初の予定とは全く違うときっと二人が一番感じているんじゃないかしら。でもその幸せを手に出来たのは二人の愛の力。とても尊き愛だと思いました。強かで策士のノアでしたが果たしてどちらが策士だったのか、伏線を回収しながらそこのところも楽しませてもらいました。物語の運びとキャラの人柄に惹き込まれすごく嬉しい面白かったです。

2

すごい盛りだくさん!次から次へとハラハラ

とっても良いお話でした。
ノアが転がしてると思ってたライオネルでしたが…。

大きな誤解やノアの知らなかったライオネルの事情とか。そういうことを明かす前に政略結婚が始まりますので、後からわかるたびにそうだったの〜!を繰り返します。

ライオネルがノアの願いを全て叶えてくれた頃にはノアは…。

凝ってますし因果応報で勧善懲悪で。ノア、どんだけ優秀なの?セオドアも!いつの間にそんな証拠を!?

次から次へと問題を解決していき。
ノアの思惑はみんなライオネルにお見通しですね。ライオネルの呪いのところでは愛ゆえな暴走と献身に痺れました。

最後まで本当に盛りだくさんでしたね。

個人的感想で本当に何様?なのですが、文章や文体やキャラの作り込みというのでしょうか。もう少し仕上げたら滅茶苦茶良くなったのでは?

何箇所かアレ?それでいいの?なキャラの行動があり。気になりました。

助けたいから、愛してるから、そばにいたいから、生きててほしいから、誰かに盗られたくないから。
原動力は愛ですね。

2

二人の大きな愛に涙無しには読めません

訳あって拗らせているノア。悪ぶっていますが、言葉の端々や行動は全て優しさに溢れていて。
こんなノアには、ぜひ幸せになって欲しい!って心から応援したくなりました。
そして、そんなノアを大きな愛で包み込むライオネル。思いの丈が書かれた手紙は、読んでてもう大号泣です。
二人とも、不器用ですが、互いに愛に溢れていて、周りの人や何よりも相手を幸せにしたいと想って行動する姿は同じ。こんな二人だからこそ、こんな素敵なハピエンになったのだろうなと思うだけで、涙がにじみます。
ドキドキハラハラする展開に、ページをめくる手は止まりませんでしたし、二人の恋の姿にキュンキュンして、ずっと飽きることなく読み進めました。
こんな素敵なお話を本当にありがとうございました。

3

二人の策士の物語

発売を心待ちにしていました。
大好きな作者様の初の紙の書籍です。
今までの作品を全て持っていますが、これまで作者様は恋の模様を中心に読者を楽しませてくれました。
今作は大長編であるため、それに加えて魔法、ドラコンにモンスター、タイトルから想像できる通り策略(これはでも主人公だけではない)もあり、ファンタジー要素、謎解き要素たっぷりでこれでもか、というほど濃密な内容になっていました。
伏線が散りばめられたお話に、読む手が止まらず徹夜必至です。読書は休日がおすすめ(笑)

策士オメガ。
このタイトルからしてもうかっこいいノア。
頭の切れるオメガ、大好物です。本人は自身を悪者のように語りますが……語っている、見せているだけ。その描写も秀逸のため、読者もノアの行動を心配するでしょう。ですがノアの過去の経験を知って心の内に気づき、行動の意味を知り、寄り添っていくでしょう。
ノアの気持ちは、最初からずっと一貫して「愛」です✨
そして、なんでも受け入れるライオネルにはニヤニヤして安心できるはず。
こちらの一貫ぶりも見てほしい…!
ですがライオネルにもトラブルが起きて…。
策士な二人のそれぞれの思いのすれ違い、重なり。是非多くの方に胸を揺さぶられてほしいです。もちろん、その後の甘々にも。

とにかくノアの頭が切れます。被害を出さないよう隅の隅まで気を遣っています。
作者様がそういうクレバーな方なのかな、と私は思っています
そして他の方も書かれていますが、二人の年齢差も私のヘキでした。
いいですよね、年の差。

素敵な物語をありがとうございました。

4

政略結婚の先にあった無償の愛が尊かったです♡

大好きな作家様のWeb連載の頃から大好きな作品だったので、発売を楽しみにしておりました。
そして、初の紙書籍発刊本当おめでとうございます。

先ずは、今作も読み応え満点で面白かったです。
と言いながら、お話の中盤はオメガのノアに対するアルファのライオネルの想い・愛が余りにも深く、不憫で大号泣でした。
でも、とっても素敵な大ハッピーエンドで大満足です♡

見た目はいいが性格は最悪と言われるノアが、29才独身の辺境伯ライオネルからの求婚で政略結婚の運びとなりますが…
ライオネルからの求婚の手紙には「初めまして」と
なっていたのですが、実はこの二人は11年前に既に出会われていたので、ライオネルは覚えいないのか?
当のノアの方は覚えていると言うよりは、その時のライオネルとの出来事がきっかけで、人間不信に陥り、性格最悪で自分の完璧な見た目しか価値がないと思い込んでしまうのです(悲しい)
でも、本当は家族思いで優しいのです。
ノアは政略結婚でライオネルから地位も財産も奪う気満々でしたが、そのライオネルが何でもノアの言う通りに尽くしてくれて、とにかく優しい。
その優しさに、胸の痛みを感じだすノア。
その痛みの正体に気づく頃、ライオネルの身に大変な事が起きて…
その後のライオネルの手紙・想いに、ノアも私も大号泣でした。
ここから、ノアが自分の本当の気持に気付き、愛するライオネルの為に大奮闘する姿がハラハラ・ドキドキで見ものです!!
政略結婚だと思ってた?思い込もうとしていた策士なノアと、全てお見通しだった策士なライオネル。
お互いのすれ違った想いが合わされてからの、両想いがとっても素敵でした。
愛する人の為にお互いが、自分の命をも犠牲にする事を厭わない、無償の愛が本当に尊かったです。
大きな溢れんばかりの愛で包み込んでくれるライオネルと、そんなライオネルの愛のお陰で、肩肘張らずに素直な自分を見せることが出来るようになってきたノア。
それでも、まだまだ恥ずかしくてついつい素っ気ない態度や自己アピールが出来ない所もあるのですが、それも全てライオネルや周りの方々にはバレていますよね。
ホントに可愛い策士様でしたね。


最後にライオネルさま、お誕生日おめでとうございました。ノア様とお迎え出来てよかったですね。
その夜も……(´∀`*)ウフフ
そして、キールにも♡
最初のあの婚礼式の時の司祭様のお言葉が、余りにも
お二人の事を言い当てられており、そこからの伏線回収がとっても面白かったです。

紙書籍特典SSもコミコミスタジオ限定SS小冊子の
『俺の番は嫉妬がすごい』もお二人の甘々を堪能できて、ごちそうさまでした。

まだまだ書き足らないのですが、ネタバレしそうで(笑)
作者様、結末は知っていたハズの私でしたが、まるで
「初めまして」のように、最後の最後まで本当ハラハラ・ドキドキ・ワクワクと楽しませていただきました。

どうか、この素敵な作品が
『BLアワード2026』にノミネートされますように
是非とも多くの読者様に読んでいただき、素敵な神評価⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️されますように


4

本当に策士だったのは…!?

アルファ、オメガのオメガバース性に加えて、魔法や悪魔魔術、ドラゴンやモンスターといったファンタジー要素もいっぱいのお話で色々な所に伏線が散りばめられていて全てが回収されていくのがとても心地よい文章、お話でした。

お話はオメガのノア視点から語られ、「策士」なオメガとして辺境の変わり者アルファ、ライオネルに嫁ぎ自分の家の存続のために野心を隠しながら過去に因縁のあったライオネルに一矢報いてやる…という強気なタイプの主人公です笑

結婚した当初からノアを溺愛して、ノアの言いなりになっていたライオネルですが、彼がただ考えもなしにオメガのノアとの跡継ぎが欲しいから……ではなくノアの考え知らない所で抱えていたある思いから一心に愛を伝えていた事が判明するシーンは不覚にも泣いてしまいました。
これまで「策士」として自分の気持ちにも偽りながらオメガの嫁となっていたノアが、本当の気持ちを自覚する所、そしてそんな彼が王族や他貴族達と駆け引きをしながらライオネルの為に行動するようになる変化にグッときました。

終盤、一番の盛り上がりである魔術シーンでもノアが彼の全てを投げ打ってでもライオネルの未来を救いたいと思う気持ちに大きな愛を感じました!

2人が晴れて本当の『運命の番』になってからはお砂糖に蜂蜜をぶっかけたぐらい甘々糖度150パーセント♡序盤から後半まで甘々…とはお世辞にも言えない夫婦関係だった2人なのでこのギャップが最高に萌えました!
また、2人の年の差が良いんですよね〜♡2人が初めて出会ったのが19歳と9歳!!(この頃抑えたライオネル、偉い!!笑犯罪になっちゃうからね笑)それからずっと一途なライオネルの気持ちはもちろん、事件で複雑な感情を抱いてしまったけれどもライオネルの事を好きだと思うノアも一途!お互いに両片思いでやっと10年越しに気持ちが成就するのとっても素敵♡

これまで「策士」として数々のシーンをくぐり抜けてきたノアですが、最後の結果を見てみればライオネルの手の上で溺愛される運命だった…という最高のオチで『本当の策士はどっちだったのか?( ◜ᴗ◝)♡』とニコニコしちゃいました。

4

策士な2人のドキドキハラハラなマリッジストーリー

美しく計算高いオメガのノアと辺境伯のアルファ・ライオネルが政略結婚をするところから物語は始まります。

主人公のノアの策士っぷりが魅力的で、ほんといい性格しているんですよね笑(褒めてます!)
そんなノアとライオネルの過去には胸が痛むような切ない過去がありまして、これまた現在のノアの性格や行動にがっつり影響を及ぼしています。

そんな中で2人を襲う試練にはハラハラしました!この2人は無事に両思いになれるのかな…とかなりドキドキしましたし、特にヴィクトールとノアが接触するたびに心臓が痛かったです。。
仕方ないんだけど、ライオネルへの気持ちを隠しながらヴィクトールと話を合わせるノアの気持ちを考えたらもう〜!!

とはいえ、ノアの策士っぷりが最初から最後まで一貫しているのが印象的でよかったです!
ライオネルのために捨て身で悪魔を召喚しようとしたり、こっそり発情剤を入手したり。

きっと書き手によっては読者の共感を得にくいであろうノアというキャラクターを、魅力的に描ききった作者さまに脱帽です!

素敵な作品をありがとうございました!

4

是非ともお読み下さいませ~♥️♪ヽ(´▽`)/

某サイトで読んでいたのですが、書籍化になり、購入しました!

表紙イラストも素敵!
登場人物のイラストもあり、物語の登場人物が脳内再生ができて より一層楽しめました。

文章も読みやすいので、是非ともお読み下さいませ~♥️って感じです!

4

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