欠陥Ωは孤独なα令息に愛を捧ぐ あなたと過ごした五年間

貴方との出会いが運命を変えました

今回は侯爵令息と男爵令息のお話です。

オメガ性が未発達の受様が
攻様の強いアルファ性を感じられない事から
家庭教師を引き受けて番となるまで。

この世界には男女の性とは別に
アルファ、ベータ、オメガという第二の性が存在します。

最も人口が多いベータは一般的な人間ですが
アルファは容姿も聡明さも群を抜き
支配階級に属している事が多く

オメガはアルファに選ばれるためか
華奢で可憐な容姿を持つ者が多く
男女ともに発情期があり妊娠可能な性です。

オメガはかつては生きづらい性でしたが
抑制剤が改良された事で他の性と
変わらない生活ができるようになります。

受様はオメガでしたが5才の時に
流行り病による高熱で生死の境をさまった事で
生殖器が傷つき正常な生殖機能が見込めなくなり
元日本人男性の前世をも思い出したのです。

その結果受様は
ベータとして生きる道を選びます。

実家の男爵家の家族仲はとてもよいものの貧乏で
進学した王立貴族学園ではバイトをしながら
勉学に励み

就活では上級官吏を目指していますが
爵位が低すぎるのか合格通知が届きません。

そんな時、ある侯爵家で
強すぎるアルファ性の嫡男の家庭教師を
探していると耳にします。
子の嫡男が攻様です♪

侯爵に迎えられて向かった別館で
引き合わされた10才の攻様は
見事な銀髪と若葉色の瞳を持つ美少年で

受様は特に体調に変化はないと知った
公爵によって即採用が決まります。

今までの候補者は攻様のフェロモンに当てられ
別館の入口から進めなかったらしく

意気揚々と初出勤して受様に攻様まで
遠慮がちにあまり近づかない方がいいと言って
俯いてしまいます。

幼い攻様が負った傷を見せつけられた受様は
攻様に寄り添って良い未来を示せるように
尽くそうと誓います。

果たして受様の家庭教師生活の成果とは!?

WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改題、改稿、加筆しての書籍化で
アルファ性が強すぎる攻様とオメガ性となない受様の
異世界転生オメガバースです♪

攻様の強すぎるアルファ性に耐えられるのは
アルファの父公爵と使用人1人のみで
オメガの母は恐怖して近寄る事もなかったため
攻様は別館で1人暮らしでした。

受様は攻様の環境改善をしつつ
少しづつ信頼感意を作っていく事で
受様は明るく元気な子供に成長し
攻様の貴族学園入学で退職する年には
官吏の就職が決定して円満退職のはずでしたが

なぜか受様のオメガ性が回復傾向を見せ始め
受様の未来は大きく変わっていく事になり
ハラハラ&ドキドキ!!

しかし攻様はその頃には受様を
"運命の番"と確証していて
受様を番とすべく力をつけていこうとする姿が
とても健気で頑張り方も格好良いです。

攻様と受様が"運命の番"と言う設定は
フェロモンの香り表現等の伏線とされていて
受様が攻様の手を取るまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/