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CD化されるのでおさらいも兼ねて読み直してみました。
評価高い作品ですが(レビューは皆さん新装版の方ですが)実は自分はそんなに面白いとは思わなかったんですね。
かといってつまらないとまではいかないんですが、ただ絶賛する感じじゃないなーというのが正直なところ。
ただちょいブサ受スキーとしては砂原先生受は萌えましたので萌評価ですが、全体的に今ひとつ何か足りないと思うというか単純に読んでてそんな面白くない。
まあ木原さん作品だからハードルを高くしちゃってるっていうのもあるんですが、悪くはないけどまあぎりぎり萌えかなあという評価です。
「水のナイフ」は正直、イマイチだった。
砂原になぜ、二人も惚れてしまうのか、いったいどこがいいのかわからないんだけど。
まぁ、木原先生作品は、不細工な高校教師にわけもなく惚れてしまうパターン、ほとんど鉄板方程式なので、不細工受け好きさんにはたまらんのでしょう。
で、「セカンド・セレナーデ」ですが。
好きな人に振られた男、掛川はなかばヤケになって、
性格が悪いが顔だけはいい橋本とセフレ関係になる。
掛川も実は性格はそれほどよろしくないことになっていますが、
掛川や橋本級の性格の悪さって、よくありがちだと思うんだが。
1クラスに一人ぐらいは、一社に一台ぐらいはいる!こういうヤツ。
それでもって美人だったり美形だったり…ああ~~いるいるいるw
そういうのに限って、二枚舌だったりしない?
異性の前ではめちゃめちゃいい人、しかし同性の仲間に対しては上から目線wとか
上司の前では忠実な部下、しかし同期・部下の前では最低最悪。
いるでしょいるでしょ、そういうの。
そういう二枚舌っぷりがないぶん、橋本は単にストレートすぎて人間関係がうまく作れないか、
人間関係に頓着しない、ある意味、爽快な人とも言えます。
橋本のような人は自己のもろい存在をプライドという名の鎧で固めてるタイプのように見える。
それぐらいで性格最悪と言われたら、ワタクシどうしたらいいんですかw
トゥイマテーーーン♪
会議中に「おまえらレベル低すぎ、やってらんねー!」と上から目線発言をして、上司にも「それはいかん」と言われたワタクシ、以来、飲み会は華麗にスルーされてますが、もっけの幸い。
だってくだらん飲み会なんか出てられっかよ!高尚な話なんぞ出ないくせに、シモネタ振ると目くじら立てるおばちゃんいるしさー。結論のない世間話のどこがおもしろいんだよ!?
そんな暇があったら、家に帰って文学世界(BLだがな)に浸ってたほうが精神衛生上、よろしい。
面白くもない世間話に興じるおまいらには、耽美世界などわからんだろうがな、ハッハッハッ!
橋本を腐女子ヴァージョンにすると、こういう感じか?
ゆえに、橋本には親近感沸きましたよ、ワタクシ。
それどころか、「いいぞもっとやれ」。
むしろ、コンサートのチケットを買いなおすなんて、いじらしいじゃないですか。
現実の世の中には、橋本よりもはるかに「何がよろしくてつきあっているのか」状態なのに、
それに惚れてる人ってやたらいると思うんですけどね。
正直、砂原より橋本のほうがものすごくわかりやすかったし、
橋本よりも、橋本を軽蔑しつつつきあっている掛川のほうにうっすらとした嫌悪を感じる。
社会的常識から激しく飛び出た人と、それに対してニコニコしながら軽蔑する普通の人。
どっちがいいかっていったら、嫌なヤツですね。
木原作品を見ていると、ちょくちょくこういう人が登場します。