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egoiste
一巻も面白かったけど、二巻は更に面白かったです。
上質の人間ドラマでした。
ラストが阪神大震災で、非常に感慨深かったです。この地域でこの時代を描くなら、絶対に欠かせない未曾有の大災害。
主役二人の関係が変化し、気持ちも変化していく。その様子がとても切なく、同時にとても優しいです。
受けの浮気はたまげた。
浮気相手は別の人のほうが良かったな、親友を浮気相手にするのはモニョモニョする…と思ってたんですが、巻末に収録されてる『蝉時雨』という短編を読んでするっと腑におちました。
攻めの「もう…、浮気しちゃいけないよ」というセリフには、めちゃくちゃシビれました。そのセリフを口にするまでの攻めの葛藤ですでに、ほぼイキかけてたんですが。くそー、私ならまた浮気しそうだぜ!この萌えセリフをまた聞きたいというアホな動機でw
後半の攻めのカッコ良さにもシビれました。
ある脅迫事件があるんですが、受けが一人でぐるんぐるん悩んでるうちに、攻めは勝手に見抜いて勝手に処理してしまう。鮮やかすぎる。
最初この攻めは、受けを抱くとき嫌悪感すら感じてたんだよね。
それがここまでたどり着いて。たどり着いた場所はとても優しくて。
攻めの強引さが受けを変え、また、はからずも変化していく受けが攻めの心を変えた。
本当に素晴らしいお話でした。
あとがきに書かれてたことは蛇足だった気がしますが…。「内容が」というより「書き方」が。