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ホラーだ!
ホラーだ!
BLでこんな上質のエロホラーに巡り会えるとは思わなかった!
イマドキの作品なら絶対にこうはしなかったであろう、モヤモヤ度50%のラストが憎い。憎くて大好き。
冒頭から中盤にかけてのジワジワくる不気味さ。
最近めっぽう怖い話に弱くなってる私は、薄気味の悪さに耐えられず、部屋で読むのをやめました。昼間にマクドナルドにしけこんで、ザワザワうるさい中で読みました。
チキンと言ってくれ!
でもホント、怖いのに好きだから困る。
後半の糖度ゼロの濡れ場(なのにやたらエロい)に、ゾクゾクしました。
甘いエロよりこういうエロが好きな私のツボがギュウギュウ押されてたまらんかったです。
年下の従順なワンコ攻めが肉食獣となって受けを翻弄する、その落差がタマラン!
主役二人は魅いられたわけだけど、ソレを引き寄せる感情がもともと二人の中にあったんだろうね。
祖父の形見の数珠を届ける為に、気の進まないお使いに出かけた悠は、体調のすぐれない大伯母と会える為の時間つぶしのために登った小山で道に迷ってしまう。
雨も降り出し、木蓮の下で雨宿りをしていたところを、その小山に住むという、尼僧に救われ、その尼僧の庵で休ませてもらうことになる。
ところが、その晩に起こった出来事は、悠にとっても明良にとっても悪夢としかいいようのない出来事だった……
そんな話でした。
その夜以来、女の情念に取り憑かれた悠と明良の関係は……!? というのが話の本編なんでしょうが。
とにかくうすら寒かったです。
最後に作者さんが、後書きで。
「寒くてえろい」と、言われたと書いてらっしゃったんですが、まさに、その通りだと思います。
「寒くて、えろい」
その一言に尽きます。
背筋に寒いものを感じながら、最後にハッピーエンドが来るのを待ちわびながら、最後まで読んだんですが……。
ちょっと、そっちの方は、あてが外れたような気がします。
なんとか、作者様には、続きを書いてもらって、ほっとできるところに落としてもらいたいような気もするんですが、それをしてしまうと、もしかしたらこの話の価値は下がってしまうような気がします。
でも、かなり救いがないので、このままでは、かなり辛い……。