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魚住くんが受けで攻めが久留米、と書いてはいますが実際はこの二人ここまでは何ともない。
気持ちに自覚がでるのがこのあたり、でもまだエッチもない。
なのに何でこんなに萌えるんだろ?
この話ってBLの萌よりも人類愛に近い気がする。
私は久留米よりもマリちゃん好きだし、サリームもいい男(笑)
そしてこの話に至っては話のメインは「さちの」という女の子だったりする。
そしてBLの萌よりも、現実はこんなものかも知れないという無情に変に納得してしまい涙が止まらなかったりする。
様々な登場人物との関わりの中でひとつずつ魚住くんの過去が現れてその事実に圧倒されてしまう。
魚住くん本人も不幸に麻痺してしまっている感じだけれど、読んでいるこちらまで出てくる事実に驚かなくなってしまうのはどんなものだろう。
そして次は何が出てくるのかと、密かに期待してしまうあたりが鬼畜な作品。
鬼畜なのは攻めではなく、この話の世界観なのです。
でも出てくる人間たちがどこまでも暖かく、その冷たい世界を包んでくれるのです。
名作と名高く、熱烈なファンも多い【魚住くんシリーズ】。
読むとBLだ!萌えだ!!と言うより、人と人との繋がりや生き方を
真面目に考えてしまうこのシリーズが大好きです。
そしてファーストレビューを書かれた方の仰る通り、
シリーズ中で一番悲しいお話しがこの『メッセージ』。
私も作品中に登場する「メッセージ」にガツンとやられ、号泣でした。
個人的にはBLと純文学が融合した名作で、
沢山の人に読んでもらいたい!と思うのですが。
絶版なんですよね、これが……勿体ないです。
最近新装版が出てるこの作品ですが、私はどうしても読みたくて、プレミアがついてバカ高くなってたときに、このシリーズを揃えました。
何故待たなかったんだ、私よ…。
といっても、買ったことを後悔してるわけじゃないです。
最近の榎田尤利さんの作品とは作風がかなり違うから戸惑う人がたくさんいるかもしれませんが、名作の名にふさわしいシリーズでした。
とくに、この三巻と四巻が神です。
最近のBLじゃめったに見かけないような超スローな恋と、超鬱な展開。
いい人間ばかりが登場するのに(いや、いい人間ばかりが登場するからこそ、というべきかも)、ここまで鬱な展開にしてしまうって…榎田尤利さんの鬼畜をはじめて見た気分でした。
ええ、まんまと泣かされましたよ…。
あ。
あ。
あ。
と思った、事故のシーン。
さちのがどうなるのか予想は付いていたのに
私が心構えなどする前に
そのシーンはものすごく突然で絶句しました。
でも実際の死も、病死でなければ
突然な事ばかりなんだろうという
当たり前のことを思い出しました。
萌えよりも痛みの強い巻ですが、
その分忘れられない巻でもあります。
「死」が一番リアルに絡む。
今迄喪失感を抑え込めてきた魚住が
一気にそれと対面してしまう痛々しさ。
久留米の存在の大きさを魚住は痛感するけれど
私はこの巻でマリの存在の大きさに
胸が熱く、苦しくなりました。
魚住に他人の気持ちを考えることを気付かせた。
実際の世界でこんな壮絶な場面に出会うことなんて
そうそうあるものではないけれど、
友情というか絆の様な人間関係が
まざまざと見える巻だとも思うのだ。
久留米の薄い恋のような自覚も描かれるけれど、
恋愛以外の衝撃の大きい巻でした。
でもそれがあって、久留米以外との人間関係もあって
この作品は魅力が増すのだと改めて思う。