病案本 Case File Compendium 4

byouanbon Case File Compendium

病案本 Case File Compendium 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神32
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

97

レビュー数
6
得点
166
評価数
34
平均
4.9 / 5
神率
94.1%
著者
肉包不吃肉 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
すばる舎
レーベル
プレアデスプレス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799112090

あらすじ

連載を追っていた読者を阿鼻叫喚の渦に巻き込んだ、陰謀うずまくスペクタルサスペンスBL。装画、挿絵は大人気イラストレーターyoco氏が担当。

大晦日、賀予は謝清呈と謝雪が住むところへ押しかけた。ともに年を越していると、謝清呈の元妻が訳ありな様子でやってきた。映画撮影スタジオで九死に一生を得て、謝清呈の隠された真実を知った賀予は謝清呈に最低限の敬意を払おうとしていた。しかし元妻の出現に心を乱す謝清呈を見て、苛立ってしまう。暴力的な口論の中、賀予と謝清呈は昂った感情のままに……。そして、賀予はついに自分の気持ちの正体を悟るのだった。
その後、賀予は謝清呈から謝雪が病に倒れたことを知る。原因は成康精神病院で犯人に飲まされた薬ではないかと疑い、調査を始める謝清呈と賀予だったが……。

第101章~第130章、第71章~第130章までの作者コメント収録

表題作病案本 Case File Compendium 4

精神疾患ありの天才ハッカー、大学生
賀予の元専属医、現大学教授

レビュー投稿数6

二人のひとでなしの平行する思い

くずな人間は許されるべきなのか、永遠に許されざるべきなのか。
リアルの世界においての個人的な見解は置いておいて、少なくともフィクションの世界では私はくずが好きである。
クズであることは人間の弱さの鏡であり、ある意味非常に人間の匂いがすると思うからである。


物語の中で賀予はその血肉に飢え、己の中の凶暴性を抑えられない(ざっくり言いすぎか?)病を抱える存在として幼いドラゴンに例えられ、3巻で賀予を混乱の極みに追いやった謝清呈が実はその病の唯一の生還者であり、先駆者であり、何より同胞であり、まさに成体のドラゴンであったと詳らかにされ、記されるようになるように、二人は人間であるが、ある意味ひとでなし(「人ではない」)であるとわかった。

同じ病の持ち主であり、同胞である二人は、だが別人格故に、ひとでなしの方向性も違う。
賀予はある意味わかりやすいひとでなしだ(った)と思う。自分の欲望、自分の抑えきれない血への渇望、暴力性を自分を捨てたクズ野郎と認定した謝清呈へ余すことなくぶつけまくる様はいっそすがすがしい位だった。
だが4巻冒頭で賀予は謝清呈への混乱極まる感情が「好き」という気持ち故だったと自覚する。
今までの自分行い故にがんじがらめになりつつ、己の気持ちに気付かれないように、表面上は今までのクズの香りを残し謝清呈のそば居ようと努める(なんといってもクズ行為の積み重ねが3巻分あるので業は深い)。
それに対して謝清呈もある意味別方向でひとでなしである。いっそ恐ろしい程の効率厨である彼は、目的の為なら自己が血を流すことなどどうでもいい。体の痛覚がなくなってしまったから心の痛覚もどこかに投げ捨ててしまったとしか言いようがない、彼はある意味人であることを諦めた人間なんだと思う。
そんな二人のひとでなしが今回もある事件を調べていく。
もともと人の感情の機微に疎い謝清呈は、恋愛脳に染まった賀予の抱えたくそデカ感情には一ミリも気が付かず「こいつは一体何はしたいんだ?」と思いつつも、大人なので見たくないものはスルーし、気が付きたく無いものは元から見ないようにする。さすがの効率厨である。いっそすがすがしい。
だが一方、謝清呈への気持ちを自覚したのち賀予は混乱を極めつつ、その方向性が正しいか否かは別にして、もがき苦しみつつも謝清呈への対応を考えるようになる。ある意味ひとでなしが人に成るための一歩を踏み出すかのようだった。
だがもともとが他(=謝清呈)責傾向にある故に、どうしてもその方向に思考回路が傾くし、その一歩は1mmかもしれないし、もしかして前進ではなく後退かもしれないが…。
そして肝心の謝清呈はそんな彼の抱えたジレンマにほとんど気が付かない。というか、彼にはその余裕がないのが正直なところだろう。
謝清呈は忙しいのだ。大学教授で、妹が己を苦しめたおぞましい薬を投薬されたと分かり、彼女を救うために奔走し、そもそも自分が自分であるの為に非常に厳格である。自分の拒否にもかかわらず己を犯しまくったあたおかな賀予がその内心を隠して行動しているのに、その隠した心情を分かれというの無理。そんな賀予に心を寄せる義務などない。
混乱の極みである。ひとでなしが二人いるとここまで取っ散らかるのかといっそ笑いたくなるくらいの混乱である。
そんな二人のひとでなしのおかしな攻防は、賀予の遂に抱えきれなかった告白を招くことになる。
この告白があまりに熱烈で切なかった。
心の底から、謝清呈からの心のお返しを求めていないところが。(彼の今までの行いを考えるとそれは当然なんだが)
ひとでなしドラゴンくんが、告げれば拒否され唾棄されると恐れていたのにも関わらず告白したのは、今までさんざんに振り回し彼の身体を犯した謝清呈を傷つけたくなかったから。
混乱にもほどがあり、逆説にもほどがあり、
そしてそれがエモすぎました。
思わず読んでいて「うわお」と声が出た。
これほどの告白を読んだのはいつぶりかな?と思うくらい混乱して、切実で、痛い位熱い告白だった。
だがその熱烈な告白を受けた謝清呈は同じ病の生還者として、元主治医として、完全に拒否することができないがもちろん受け入れることもできない。
よって賀予に【大人として】、それは気の迷いだと諭す。
ですよね…これで簡単に「そっか、今まで混乱してたからあーんなこともこーんな言動もしていたんだな?何もかも俺の事が大好きだったからか!仕方ない俺も同じドラゴンだ。お前の番になるよ」なんて受け入れるようだったら13歳年上の大人ではないですよね…。


しかしこの二人が番になる日が来るの?来るんだろうけど…来るんでしょうか?
賀予が犯したクズ行為の数々は簡単には許されるべきではないだろうし、そう簡単に許されるとまた面白くない。
許されるとか許すとか別の意味で二人が(特に謝清呈が)ともに並んでいくことを受け入れる日が来るといいなと思いつつ、次を待ちます。
物語は様々な事件が絡み合い、より複雑になってきているので、5,6巻が出たときにまた細かいことを忘れていそうで怖いので次ができるだけ早く出てくれるといいなと思わずにいられません。


いろいろ長々書きましたが、
正直クズ好きな上ドラゴン好きなのでこの表現が出てくるたびに心が躍って仕方がなかった。
これに尽きる。

2

3巻は謝清呈が、そして4巻では賀予が

いやーーーーー本当に凄かったです、『病案本』4巻……

まず冒頭から大晦日からの春節でお祝いモードの中2人は夜を徹して祭りです。
大変なページ数で微に入り細に入って祭りを描写してくださった肉包不吃肉先生。感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。

そして、3巻の感想で賀予が愛に気づく日を今か今かと楽しみにしていると書きましたが。

遂に!やりましたね!!
賀予はできる子だとずっと信じていました!!よく頑張った!!

そうなってくるとこの冷淡で淡白でオールドファッションかつ硬派な謝清呈という難攻不落の男が、どうなってどうやって情を見出すに至るのか、それがまた楽しみで楽しみで仕方ありません。

とはいえ、彼に残されたHPと時間があまり無いように感じられるのにも焦りが募ります。
これからまた地獄が……来るのでしょうか……。


一点気づいてしまったのは、謝清呈が4巻の121話で賀予のことを「大型犬みたいだ」(すごく面倒な、大型犬)と形容しているところなんですが。
ここで2巻の巻末作者コメントでの、謝清呈のプロフィールを思い出してしまったわけです。
そう、“好きな動物:犬” を。
謝清呈…… 謝清呈!
自分の好む動物に例えるなんて、無意識下での賀予への好感が多少なりともアップしているということの現れなのではないでしょうか。
……まだ人間じゃなくて動物レベルですが。

あと同じく2巻の巻末の賀予のプロフィールの方ですが、そういえばこちらも “好きな動物:冷血動物” って……
これはつまり謝兄さんの比喩ですね??

0

ついに…

連続して読破!
賀予くんが涙ながらに告白するシーンは読んでいて胸が痛かった。
こんなにつらい告白があるのか…
早くくっついてくれと願わずにはいられません。お願いだから早く付き合って…

0

BL!

賀予が謝清呈に対する感情を恋愛感情と気付いた為、やっとBLらしくなってきました。

3巻までは賀予と謝清呈の性行為のシーンはあるものの全て賀予が無理やり始めてたのでBLというよりかは難事件に巻き込まれる2人のイメージが強くミステリー小説を読んでいる気分でした。

ですが、4巻の最初は引かない賀予に折れた謝清呈が自暴自棄になって賀予と性行為を行いますが、事細かに書かれていて中々刺激的でした。

1番印象に残ったのは、賀予が男の謝清呈に対して「妊娠させる・孕ませる」や、「僕たちの子供を作ろう」などと言ったシーンです。謝清呈の元妻に嫉妬した賀予が暴走するシーンなのですが、謝清呈は一貫して「何言ってんだこいつ」と冷めた反応を心の中でします。また、数日後に賀予と謝清呈が出会した時も賀予が謝清呈に向かって「僕が妊娠したらどうするんだよ!」と、年上に誑かされた女子大生になりきって言います。その際も謝清呈は「お前は挿入する側なのになんで妊娠するんだ……」と頭の中が疑問でいっぱいになりますが、賀予のこの突拍子もない言動が面白いです。

また、謝清呈が元妻に抱きしめられている所を見た賀予が路地裏に謝清呈を連れて行ったかと思えば自身の車に乗せ、謝清呈がタクシーを拾って帰ると言えば「そう、降りればいいよ!」というものの謝清呈が乗っている助手席の鍵を閉めたままにして、賀予が車から降りて「自分がタクシー拾う!謝清呈は僕の車(高級車)運転して帰って!」と言いますが、謝清呈が車から降りれば風邪ひくからと上着をかけます。コロコロ変わる賀予の態度が全く分からず困惑する謝清呈でした。

4巻の後半は賀予がやっと謝清呈に告白しますが、謝清呈は気の迷いだと賀予を諭します。ですが色々話し合った末、賀予は謝清呈に口説く許可を貰い口説き落とすことを決心します。なぜか、賀予は謝清呈の沈黙を肯定と捉えているようです。

この謝清呈がいつ賀予に落ちるのか気になります。謝清呈を落とすのは難航すぎません?早く、謝清呈が賀予を抱きしめ返すシーンが見てみたいです。



1

この恋愛は、爆撃的 

文章表現が、いまひとつと思えましたが、恋愛展開表現とエロ表現は、最近ここ5年で最高。神だ!
賀ちゃんの憎しみから強姦 それが執着へと変化、謝君の無理やり犯され、プライドズタボロ 嫌なのに相手に付きまとわれ 再度凌辱。だんだん 深みへひきこまれていく、この2人の心の変遷が、萌えポイント。
謝ちゃんの 大人の男というキャラも良い。ショタは嫌いだから。
あたいは、賀ちゃんの味方なので、謝ちゃんが抵抗しながらも賀ちゃんに惹かれて行く様が、見たい。まだ先が長いのかー(2巻)まで読破。楽しみでもあり、お金がかかるので辛いが、最後まで読みたい。
2巻目の途中まで、え?コレBL?と読むのを止めようとしたけど、途中から大きくBL展開。憎しみの陵辱強姦。でも、賀ちゃんは愛の自覚なく、執着していく。後は謝ちゃんの心も身体も賀ちゃんに傾いて行く様を期待。ソレも少しずつという展開が良い。

1

どうにもならなそうな男と男の一方がどうにかなった話し


謝清呈はえっちでした( ˘ω˘ )

     完



魔翻訳でもここの色事が大好きで、読むのを楽しみにしてました。
とてもえろくて最の高。
作者の重ね重ねてくる文書?上手く言えないのですが、言葉の厚みと表現が、二人の熱量と情事の激しさを感じさせてくれます。謝謝(合掌)

序盤は濃厚な情事でテンション爆上がり。
謝清呈のヤケクソ具合がほんと好きッ!
情事の際、あの謝清呈が賀予を押し倒します。
謝清呈が自分から動いた!と、はわわわ/////してる賀予がおもしろ可愛くてキュンです。
常に賀予からの一方通行な行為だったので、お坊ちゃんの混乱と歓喜の模様にニコニコしちゃう。
謝清呈マジ男前すぎて、あれ賀予掘られるんじゃね?というドキドキ感味わえます。(実際は受けが尻で抱く系)
病案本は賀謝なので、あくまで謝賀は雰囲気ですが、体格良い二人の情事は攻×攻で良き!
特に積極的に動いた謝清呈にお坊ちゃん感激のあまり、抱き潰しちゃうのが堪らん。
謝清呈の実家で事に及ぶのですが、謝清呈がちょっと正気に戻り、妹や元妻と暮らしてた空間で致すことに抵抗感覚えて、止めるように賀予に頼むけど、そんな頼みきくわけないよね。
もっとやれと読者が頼まなくても、ガッツリやってくれる賀坊ちゃんにシビれる!あこがれるゥ!

今回のセッセは初めてのフェラから始まり、孕ませわからせ系セッセで、性に淡白な謝清呈が痛みと快感で死にそうになってるのほんと好。
指の節が白くなるくらい快感に耐えてる描写や、家の壁が薄い&自分が女のように喘ぐことを良しとしない先生が、声出るのめっちゃ我慢してるの好き。
「もう中に出すな」
「もうやめろって…止まれって」
「もっと、ゆっくり…ゆっくりしろ」
責められ過ぎて、色々もう耐えられなくて、くずぐず溶かされちゃって、涙ながら懇願しちゃう男らしい受けが嫌いな人いる?
癖に刺さり過ぎて本持って墓に入るしかないですよね(?

謝清呈を気絶させるまで止まらなかった賀予にスタンディングオペレーション。
次の日発熱した先生に気づき、慌てて病院に連れて行こうとする賀予に攻めとしての成長を感じた。
そしてコールボーイを知らない謝先生可愛い^ ^

さぁここから面白さが更に加速。
謝清呈からこういった関係は今後一切行わない。俺はお前を好きじゃないし、お前も俺を好きじゃない。今後こういったことは好き同士でやるものと諭された賀予。
その言葉で、ついに賀予は謝清呈に抱いていた気持ちに名前があることに気がつきました。
やっとだよ…片方だけだけどやっとBLになったどーー!!(今まではLOVEがなかった(笑))
この後謝清呈から追い出された賀予が、今までの出来事を振り返りながら自分の気持ちを確かめて認めて行くんだけど…とても丁寧に、しっかりと、受けを好きになった過程を綴ってくれる肉まん先生ありがとう。

ここからめちゃくちゃ一途で健気な執着攻めが爆誕。
謝清呈の生き様を知った賀予はですね…自分の気持ちを謝清呈に伝えることは、負担になる。重荷だと、好きを胸に秘めます。
謝清呈のストーカーやめられない攻めですがね。健気や。

甘酸っぱいのが同時並行している中、妹の謝雪がRN-13の病に冒されていることを知った二人は、手がかりを探しに動きます。
病案本はミステリーもしっかり骨太で面白い。全部繋がってくるのが凄いよ。

捜査先でタピオカミルクティーを美味しそうに飲む先生の下り、可愛過ぎて禿げるかと思った。
yoco先生のイラストも可愛くて目がぁ目がぁ!

ほのぼのターンもそこそこに、潜入捜査開始。
そこで遺棄された死体を見つけたり、バイクで逃げ回ったり、銃で撃たれたりと読みどころ目白押し。
バイク操作が凄く上手いワイルドな受け←new
謝清呈は諸々デバフで弱体化してるはずなのにお強いのはなーぜー(笑

1巻の借りを返すように、4巻では謝清呈が賀予を庇って銃に撃たれ、賀予ブチギレ。
受けのピンチに激怒する攻めは何度あっても良き。その激情を宥める重傷受けも大変良きでした!

この件をきっかけに、謝清呈に自分の命を大切にしてくれと訴える賀予。いつかの時とは違い、誠実さを見せてくる賀予に謝清呈も絆されたのかな?
またガキンチョって呼んでもらって良かったね(感涙
しかし文面で触れられている通り、謝清呈の体はガタがきてる意味で…そうとうヤバそう。
賀予は賀予で、謝清呈への想いを理解し認めてからというもの、精神エボラが深刻なレベルで進行してしまったご様子。
事件後、大切な人を自身の手で殺しかけるという…悪夢のようなことを謝清呈にしてしまう。
賀予…辛いよな…。
救いをくれと息切れしながら読み進めていき、病が進行した原因を賀予に問う謝清呈とのやりとりがもうさ…。
謝清呈と過ごした日々を、賀予がことのほか大切に抱えていることが全編通して読者に訴えかけてきての、涙ながらの告白。
謝清呈を愛することは痛いと表現している賀予からの「毎日毎日、今この瞬間もあんたを愛してるんだ」に唸った。
告白を受けた謝清呈の『驚きを顔に出さずに大パニック』な様子は何度読んでも、斜め上行ってからの蛇行でによによしちゃう。

作者が謝清呈はそう簡単に落ちないと言っている通り、謝清呈は手強いぞ賀予(笑


肉まん先生の一つ一つ丁寧に積み重ねていくストーリー展開には没入してしまう。
完璧なキャラはいないし、展開も流行りと違いゆっくりで、読み手を選ぶかもしれませんが、是非読んでもらいたい。
メイン二人の心の移り変わりや、成長、愛情を時間をかけて読ませてくれる小説です。

完結まであと4冊。
あの…地獄というか…情緒おかしくなる、ジェットコースター的なのがこの先も定期的に必ずくるんで…11月に完結するニ哈で一回心砕け散らして、心を強くしましょうね。ね、ね!←おい

追伸
小説紹介にある
『連載を追っていた読者を阿鼻叫喚の渦に巻き込んだ』
ちるちるの担当者さんですかね?わかりみ深くて笑ってます。

9

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う