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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
いや、ベタ展開なんですけどね。
大学入学直前に母親を亡くした一彩の前に突然現れた実父の養子・凌我。
凌我は一彩の生活の面倒をみたいと申し出るが、母親が父方に対して頑なだったこともあり受け入れがたい。
とはいうものの1人で生活していくだけの力はなく。
庇護されたくない一彩だったが、凌我から愛人契約を持ちかけられ…。
どうしても受け入れたくない相手だったから無償よりも有償の方を選ぶ。
契約は成立したようでいて凌我の方は生活を整えてくれたのに手も出さず。
それならそれに甘んじていればいいのを庇護されたくないという理由でケンカを売るような真似になって。
売り言葉に買い言葉のように愛人になっていく。
とはいえ、凌我は一彩を弄って愉しむばかりで彼自身までも受け入れさせるようなことはなく。
どこかに線引きがあるような。
そうしているうちに一彩の方で芽生えるものがあって。
けれど「愛人」という立場上それを口にすることはできなくて。
このあたりからちょっとせつなくなっていくのかな。
最終的には凌我が大人のくせに子供みたいなところがあるというか、かわいいところがあって面白かったです。
それまで大人ぶってたのが一彩に愛されてることがわかったので箍が外れたのか。
今のままの暮らしでいい…と言いかけて、やっぱり一緒に住もう、だったり。
絵は続けろ、でも海外留学は駄目だ…寂しくて死んじゃう、みたいな感じで(笑)