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高校二年生の南は、バイト先の先輩である巽が苦手。
どうして、苦手なんだと問われても「何となく」としか答えられないのだが、どうしても苦手だった。
そんな愚痴を親友の卓に散々零していたのだったが、実は巽は、その卓の自慢の兄だった。
そのことがわかってから、実は卓のことが好きな南は巽の悪口を言うわけにも行かず、フラストレーションが溜まるばかり。
おまけに、卓に嫌われたくない一心で、巽に口移しで水を飲まされたり、無理やりされても拒否できず。
挙げ句の果てに、卓に「兄貴を頼む」と言われてしまい、付き合い始めるが……。
という話でした。
最初は、嫌よ嫌よも好きのうち、的なBLの王道パターンで、卓のお兄さんの話が出て来た辺りで、これはあれですか? 1シリーズ2カップルパターンですか? って思ってたら、話はどんどん、南がかわいそうな方向に進んで行くし、巽さんは病み始めるし……で、相当びっくりな展開に……。
最後の方は、南は自暴自棄になるし、なんだか読んでて悲しいくらい辛いことに……。
それでも、最後は南が相当自暴自棄になりながらだけど、答えを出して、最後は南の思う人とくっつけて、めでたしめでたし!
よかったー! という感じでした。
でも、個人的に、この作家さんは優しい話を書く人だって思っていたので、こんなに痛々しいのも書くんだ……ってちょっとびっくりしました。
まあでも、かなり前の作品なので、尖ってた時期もあるのかな……。うん……って思っておくことにします。
でもこういう身体まで張っちゃう系の痛いのは個人的には嬉しくないなあ……という訳でのこの評価です。