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Aマゾンの中古本購入だったので、どんなものが来るかわからず。
ラッキーな事に帯付きで、そこには
「一度きりの夏。一度きりの恋。」とある!
とっても楽しみにしてました♪
【あの日の夕暮を】
生徒「成田」×美術教師「若菜」←美大先輩「野崎」
若菜は、実家の農家を継ぐのが何か嫌で、だから取り敢えず大学に行って何でも良いから就職をして・・結局フリーター、というキャラです。
美術教師も野崎先輩の紹介だし、着任後も直ぐ泣きが入って野崎に愚痴ってます。
でも、若菜のそういう所が、孤独な成田にとって良かったんですね。
傍にいても喫煙やサボりの文句がないから楽だし、家族に放っておかれる孤独を埋めてくれるしで。
会う程に、成田は若菜への執着心が育っていった訳です。
だからこそ?野崎の若菜レイプ未遂事件を知った時、思わず若菜を傷付ける言葉を吐いてしまった。
「何も無かったのなんて嘘だろ?」「あー汚ねぇ、ホモがうつる!」
(他にも、もっとキツイ暴言もあった!)
若菜にとってどれ程の衝撃だったかと思うと、可哀想だった~(泣)
お互いが大切だったのに、1つのきっかけが2人を遠ざけてしまう。
でも、帯の「一度きりの夏。一度きりの恋。」は大袈裟だったかな。
【夜は明けない】
母子家庭だった9才の「悠司」の母の葬式で、魅力的な男と出会う。
天涯孤独の身の上となった悠司に、兄だと言うその男は「勝也」21才。
一緒にくるかと手を差し伸べられ、悠司は疑いながらも手を取った。
15才の悠司と27才の勝也。
あの葬式から2人は貧しいながらも仲の良い兄弟として暮らしていた。
ただ、優しく強くて魅力的な勝也への悠司の恋心はあの出会いからどんどん募っていたのだった。
隠し続けた感情は、最悪の男に見透かされてしまった。
勝也の知人・鳴海に、勝也にバラスと脅され、言いなりになってしまう悠司。
1度きりじゃなく、凌辱は続くんです!
接合の痕跡を隠し嘘をつき続ける悠司は心身とも弱っていく。
バレて早く楽になれば良いと、焦れまくりでした!
本当に痛くて切なかったです~(涙)!
でも、モテる兄が恋人を作らなかった理由や、鳴海が本当に悠司を好きだった事が分かって、ハッピーエンド♪はぁ~良かったぁ♪
【残照】
表題作の、あまあま~なショートストーリー!
若菜先生に他の生徒からデートの誘いがあったから、成田はムッとして若菜を苛める⇒それよりキスして(若菜)⇒美術準備室HへGO!
振り返ってみれば、よくあるような話なんでしょうが、^_^;ゞ
読み易く、ラストには作者の優しい心が表われていて(フォローが優しい)、名倉先生、今もそうだなぁ~と何か嬉しい初出版本でした♪