「休日のご褒美」アンソロジー ゴールデンウィーク編 04あなたのために生まれてきたの。

人と妖が結んだ千年の約束――僕は何度でも君を探し出す。


16歳の誕生日、真白は奇妙な夢のを見る。
現実とは思えないはずの光景、けれど痛みと涙は確かに胸に残っていた。
そんな彼の前に現れたのは、狐の耳と尻尾を持つ妖の少年・結弦。

「俺の姿が見えるの？」

千年前、命の終わりに交わされた“契約”を果たすために、ずっと真白を待っていたという。

「真白のモノだもん。千年前からずっと俺はあなたのモノなんだから」

戸惑いながらも真白の神力と記憶が目覚め始める。
それと同時に幼なじみの偲の心にも、もう一つの想いが静かにざわめく――。

千年越しの魂が交差するとき、過去と今が引き寄せられていく……。


ちょっとした時間に手軽に読める４つのショートストーリー
第四弾はエモさに涙するファンタジーBL。