カラダの関係

つきあう為の３つの条件

身体の相性はばっちりなのに、受けに突然に別れを切り出されます。
振られる理由は、頭と身体と学歴の条件を、一つしか満たしていないから。
10年近く前の本なので、時代がこういう設定に出ているかも。
ガテン系攻め×筋肉好きの教師受けが表題作です。他の収録作品が正反対な作風で、色々と重たいです。

ガテン系・矢原克明(22)おバカヤンチャワンコ年下攻め×筋肉フェチの数学教師・桐島英幸(26)クールビューティー誘い受け
あんなに何度も桐島を夢中にさせたのに、クイズを出されたが答えられずに振られてしまう。
理由を聞くと、頭と身体と学歴の３つの条件を全て満たしていないから。
身体はこんなに相性ばっちりなのにと諦めきれずに、大学に入る決心をするが……。

攻めが単純バカだけど健気で、頭脳ゼロの頭で必死に考えても上手くいかずで、へこんでもへこんでもこりないアタックが笑えます。
建設中の現場で桐島の美貌に一目惚れしますが、桐島も矢原の自然に鍛え抜かれたボディーに一目惚れします。
桐島からのナンパで関係を持つ訳ですが、実は鍛え抜かれた男性のボディーに弱い筋肉フェチです。
矢原だけではなく、惹かれる筋肉を持った男には欲情してしまうのですが、矢原は条件なんか関係なくて、俺に愛があるから！と押しまくります。
クールな受けの心を熱い愛で全てを包み込む所に、おバカながら懐の大きさを感じました。

NICE BODY LOVE BODY
サッカー部・江波亮哉(大学２年)硬派いい人攻め×フリーター・平木塁 粘着誘い受け
先輩の千晶から待ち合わせをすっぽかされると、同じ場所で同じく千晶を待っていた塁がいた。
騙されていたことに気付いたがなぜか二人で遊ぶことになって、終電がなくなって家に泊まった塁と関係を持つことに。
すっぽかした千晶の面目を潰す為に、最高の恋人同士になろうと言って迫られて。

ノンケ攻めを、いきなり誘い受けで食ってしまう所はいつになく新鮮でした。
つきあう相手に寄りかかりくせがあって、尽くすというよりも言いなりになる奴隷のような間違ったタイプの受けです。こういうタイプに執着されたが最後です。
攻めがいい人なので捨てるにも捨てられずで、ずるずると最後まで面倒を見てしまう感じで、単なる貧乏くじだと思います。
自分の悪い所を変えずに、受けが自分が被害者風で重ためなのがきつかったです。

どちらも身体がテーマですが、前半の軽さに比べて、後半が重た過ぎました。

エロ：★３　後編は、上に乗るような誘い受け
総合：★２　後半の話が個人的にきつかったので。