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もう14年も昔の作品なんですが、子連れ男やもめ設定のお話が
1作収録されていました!
当時にしては珍しいんじゃないかなぁ~?
本のタイトル通り、ハッピーエンドでほんわりあったかくなる
短編3作です。
そのラストのお話がそうなんですよね。
さすがにこだれけ古い作品だと言葉の端々に古臭さを感じるかも...
と思っていたんですが、全くそんなことありませんでした。
たいてい10年以上前の作品だと、携帯が登場せずに家電(いえでん)
でのやり取りがメインになるから、少し時代を感じたりするものですが、
今回は一切そう感じることもなく読み終われました。
『営業部 高橋圭吾(25歳)の場合』
丸川出版の営業マンの高橋圭吾は、担当している
「書海堂ブックセンター」勤務の中村克己に恋をしているものの、
映画に誘われた席で好きな人がいると相談される。
でも、その好きな人が同僚の女性だと勘違いして落ち込む圭吾。
そんなある日、風邪をひいて寝込んでいる圭吾を
見舞いにきた克己ですが...
なんだかと~ってもピュアでかわいらしいお話でした。
190cmでガタイはいいけど気弱な圭吾と、
3歳年上でおっとりした販売員の克己。
姉さん女房の克己のいいなりになりそうなワンコの圭吾君であります。
『雑誌『サンクチュアリ』編集部 狩野冬至(28歳)の場合』
雑誌編集部に勤める狩野の前に、5年前に別れた恋人(雅之)の弟で
18歳になる綾人が現れる。
だが、彼は自分のことを死んだはずの雅之だと言い張るのですが...
途中までは綾人の体に雅之の魂が乗り移ったと
信じ込んでいた狩野だけど、少しずつ違和感を感じ始める。
雅之を忘れられなかった狩野の想いが現実から
目をそらさせていたんですね。
このラストはちょっぴり切ないけど、やっぱりハッピーエンド♪
こうなりゃ、同居人の橋本(あくまでノンケと言い張る)と
狩野がくっつけばいいと思うww
『書籍第三編集部 呉林大和(32歳)の場合』
ヤマト(呉林大和)が恋したのは、
今度自分が担当する作家(経済学者)の中務計。
打ち合わせで会ったその場で一目ぼれ。
同じ年で妻に先立たれて子供と2人で住んでいるという計に
結婚を前提に付き合って欲しいと告白するヤマト...
男一人で子供を育てる難しさが生々しくて重たい話になるかと思いきや、
根っから明るいヤマトの性格のおかげで安心して読める作品になってます。
ラストは子持ちパパの強さを垣間見た感じがしますね~
男2人+子1人のこの3人で幸せになって欲しいな★