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表題作の『悲しきヒーロー』は、まずまずでした。
ドタバタコメディぎみな宇宙人モノで、ちょっとついてけない部分もあったけど。
『棘』が、私好みのダークな作品でした。この陰鬱さ、この背徳感、だいすきです。
JUNEが全盛期だったころの過去作品を掘り起こして読んでると、たまにこういうダークな作品にぶち当たるので、やめられません。うひひ。陰気な喜びに浸れます。万人にはオススメできませんが。
かつてのイジメっことイジメられっこの話。
高校で再会し、二人は身体の関係ができる。
二人とも頭のネジが壊れてます。奇妙な価値観で行動し、純朴なクラスメイトの一人を引きずりこみ、三人でセックスする。
で、追い詰められて辿り着いた場所で、はじめて死と向き合う。
元イジメっこの出した答えは、今まで生きてきて唯一、頭のネジがまともに繋がったなかでの答えだったんだと思った。
奇妙な後味の残る作品でした。