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迷いつつも神です。
木原音瀬ファンです。
器用な男が不器用になる瞬間はいつですか。
自信のある男が自信をなくすのはどんなときですか。
答えは簡単だ。
それは、気が狂うほど本気で恋をしてしまったときだ。
この本には、表題作の『WEED』とその続編の『EVER』の二本が入ってます。
『WEED』はゾクゾクするほど面白かったです。
主人公は医者。極悪です。遊び人です。
ある日、友人と二人で、道で拾った男をホテルに連れ込んでレイプする。
二度と会わないと思ったその男に、偶然再会してしまう。
会いたくないのに何度か会わざるをえない状態が続き、会ううちに惚れてしまう。
そこからの葛藤と豹変っぷりが面白いです。
自信過剰で器用な男が、無様な姿を見せ、自己嫌悪し、醜態を晒し、悩み苦しむ。
正直ざまーみろなんですが、ツンデレアンテナはしっかり作動し、キューンと切なくなってしまいました。
ただ、続編の『EVER』はイマイチでした。
焼きもちやきすぎやろw
前半だけなら迷わず神なんだけどなー。迷いつつ神にしたのは後半が微妙だったので。
ちなみにこの本は三部作で、主役が変わって『FLOWER』『POLLINATION』と続いていきます。
さすがの木原様節。ストーリー導入部のくだり、クソさが酷い。
気をつけてください。
リバが、ぜっっったいに許せない方。
そのクソ部分では、ストーリー中核となるCPの受け攻めは逆です。
ストーリー冒頭、攻めは、受けに、レイプされます。
レイプって辺り、もうクソですよね。
それでも、それが、木原節。
その後の受け医師の、可愛いこと可愛いこと…………
彼の、攻めが好きすぎて自分のアイデンティティまで変えちゃうくらいってのがヤバイ。
受け医師は相変わらずクソで、 あり得ないくらい狭量でヤキモチ焼きでひとりよがりで自分勝手で意地っ張りで妄想癖で、ことあるごとに(勝手に思い込んでコトを創り出す、イタいヒト)ダメな選択で浮気しちゃうっつーとこ、もう可愛すぎて可愛すぎて。いや、バカだなあと思いながらも可愛い。恋の魔法をかけられちゃうと、セックスを軽く楽しむただの行為なんだとストイックに思ってる人間も(その辺がすでに病んでる)、挨拶1つにヤキモチを妬くくらいバカになってしまうということですね。あーー、バカすぎて一途過ぎて可愛いったらないっ!
攻めが、こんなバカでどうしょもない恋人に一途に付き合って愛してる辺りが、また木原節!
カッコイイ受けが築き上げたアイデンティティを曲げてまで自分をかっこ悪くしちゃって(自意識だけね)、攻めがそんなにかっこよくないのに、受けを一途に思っているってところが、私的にぐにゃぐにゃしちゃうくらい萌えるところです。
レイプネタは、許せませんが。
始まりが3Pでレイプ、ということのみ知った上で読みました。
主人公の若宮は道徳的というには程遠いというか、人として大事な部分が欠けている面があると思います。その欠けた部分を埋めるのが、本人にとっては規格外の『恋愛』なのかな、と感じました。何の変哲もない男だったはずの岡田に次第に執着し、少しでも関係する女性の存在を感じると嫉妬したり、自分なりのやり方で必死に岡田に優しくしたりする姿は不格好ですがとても人間らしく感じました。
対する岡田は懐の深い男だなと。最初は暴力に怒っていたはずですが、若宮の間が抜けた部分や、誕生日の出来事で絆されてしまったのだろうな…と分かるので、彼の衝動も理解できなくはありませんでした。一旦許すとベタ甘になるのがかわいい。
しかし、『EVER』の若宮は嫉妬深いし勘違いして当てつけに浮気しようとするし…面倒臭い男だな。自分でも始末の付けられない感情に不安になっているのには可愛気も感じましたが。
そして、最も美味しい役どころだと思ったのは谷脇でした。かなり人格疑われる男ですが、若宮の浮気に協力してあげて「俺だったら十年は飽きない」とかさらっと言ったり、岡田が怪我をして泣いている若宮にちゃっかりキスしたり…正直萌えました。あとがきで、やっぱり好きなのかと知って楽しかったです。彼が主人公の話もあるようなので楽しみです。
割とすんなり萌え評価です。
木原作品といえば、やたらヒドい攻めが出てきたりすることがありますが
これもそれの一種なのか?
木原音瀬作品に3Pエロエロってめずらしー…と思って見てみたら
しょ、しょっぱなから3Pですかwww
いやしかし、ここでエロスを期待してはイケナイ。
粛々と読み進めていくと、強姦した側×された側が不思議な縁で
結ばれていることを知る。
すいません、ワタクシここで心理ドラマ的な展開をもんのすごい期待してしまいました…。
そこは案外さらっとスル―です。
それよりも顔を合わせざるを得ない事態になり、
徐々に好感を抱いていくプロセスが思いのほか切ない。
罪悪感と恋心の葛藤とでも申しますか~。
若宮はそこそこ器用な人物ではありますが、
悪人とはいいきれない、どこか卑屈で小心なしょっぱさがある(笑)
我が子を失って心の隙間をかかえた岡田
高い社会的地位を持ちながらやや歪んだ人間性の若宮
木原作品の中でたびたび出てくる共依存的な関係は
奇妙に納得できてしまいます。
若宮が「うわ、なんだこりゃ!?」というほどの最悪野郎かと思ったら
案外そうでもない。
むしろオトモダチの谷脇の方が悪人かも…。
医者である主人公・若宮と悪友・谷脇と雨の夜、一人の男を拾って強姦するんです。
彼は自分の名前を知っていて、若宮は全く覚えがない。
彼は若宮が担当した子供の父親・岡田。彼に対して罪悪感に溢れて関係を断ち切れない若宮と、淡々としている岡田。でも岡田と少し打ち解けた時、若宮は凄く嬉しくなったり、彼の事を考えてしまっていたり、もう突然デレたので驚きました……。
木原作品特有の痛さはあまりないので、辛くはないです。
ただ、嫉妬がテーマなのか凄く切なくなります。恋愛の闇の部分が隠すことなく描かれていて、泣けてきます。
BLの基本中の基本を見た気がします。
BL入門書としておススメ出来る。
若宮は恋人(男)の浮気現場を目撃してしまい、むしゃくしゃしてセックスフレンドである谷脇を呼びだしホテルへ向かいました。
すると雨の中、傘もささずに歩いている男を見つけます。
その男を見た谷脇は「あいつを混ぜて3Pしようぜ」と言います。最初は拒否した若宮ですが、結局その男を家まで送るといい車に乗せ、ホテルに連れて行き男を無理矢理犯してしまいます。
とまあ若宮と男・岡田の出会いは強姦という最悪な出会いですw
実は2人の出会いはこれが初めてじゃないんですけどね。
それから若宮が引っ越すことになり、そのとき引越し業をしていた岡田とまた偶然再会してしまいます。
酷いことした代わりにとお金を渡しても受け取らない岡田。どうしても受けとって欲しくて岡田の家へ行く若宮。
と、会っていくうちに仲良くなる2人。
書き下ろしの『EVER』はその後の話なんですが、びっくりしました。
若宮がすごく嫉妬深く、独占欲が強いということに。
岡田も若宮にべったりですが、それ以上に若宮は岡田を好きすぎていると思いますw
なかなか会えないことに苛立ったり、ちょっと女の人と楽しそうなところを見るだけで浮気だと決め付け、谷脇と寝たり。
谷脇は役得ですよね(笑)でもそんなことしちゃダメだよ若宮!
ほんとに若宮の独占欲にはびっくりです。しかもそれを岡田に言わず、1人で突っ走ってしまうのがね;
あと関係ないですが、ポケベルがでてきてちょっと時代を感じましたw
なんとなく、そこはかとなく、痛さを予感して手にしないままで、よーし読んでみっか!と体調万全日を狙って。
最近だんだんと嗅ぎわけができるようになってきたな~木原本のイタイ匂い。
何しろ最初からレイプ。もうどうしようかと(笑)
でもお話が面白くてやめることができないってのが、すごいとこです。
しかし、いくらエリート医師で地位も名誉もあるんかしらんけど、それはないだろうという人間性の若宮と谷脇。
このWEEDでは、若宮が岡田という純朴な男にのめりこんで、みっともない姿をたくさん見せてくれるので、最終的には可愛く思えてくるのですが、続く『FLOWER』での主役谷脇は、んもー救いようがないでした。人非人。
木原さんは好きなのですが受けも攻めもゲスい奴が多いし読後感の気持ち悪さが半端ないので精神的に安定してる時しか読めません……
こちらの作品も、積ん読にしててやっと手をつけたんですが、まあまあ……
まず、若宮がもう最低最悪過ぎて吐き気する!
自分のことは棚に上げてやることなすこと酷すぎる!
こんな受けを『可愛い』と言えるなんて、皆さん心広過ぎ!!!
電子じゃなかったら壁に叩きつけたいくらいです(褒めてます)
しかし、岡田はなんでこんなゲスに惚れたんだろ……
どうしてここまで一途になれたんだろ……
毎度受け攻めも理解出来ない作品が多いけど、木原さんをついつい手にとってしまうのはきっとこういう嫌なところとか狡いところ、弱いところを人間臭くかくのが抜群に上手いからなんだろうなぁと勝手に思ってます
そうだよな、綺麗事じゃないよ、みんなこんな汚いとこ持ってるよって言う妙に共感煽るとこが読みたくなる理由なのかな……
まさに中毒……
ああ、BLに癒しや萌えを求めているのならオススメしません
萌えはしないけどスゴイ……
なんかムカつくけど読んじゃう……
木原さんの凄さだと思う