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この身体には貴方だけ刻めればいい
表題作と、その後日談「恋する誕生日」7ページです。
この作者様の作品は、受けは、信じていた攻めに裏切られて辛い目に遭う。それでも健気な受けに、攻めは愛していることに気がついて…という内容が多いように思えるのですが、これも同様の展開を迎えます。
ストーリー半分を過ぎた辺りで、ジェイル(攻め)はアレクシス(受け)に本性を現し、アレクシスは幸せの絶頂から不幸のどん底まで突き落とされます。複数の男に強姦された上、男娼になり、毎日3、4人の客を相手にする。そんな生活も数ヶ月たち、客への手練手管もすっかり身についた頃、ある客の話からジェイルに危険が及ぶ予感がして…という話です。
香港に連れ去られて12年も暮らし、売春宿で男娼として暮らす。アレクシスは抗う気力なく与えられたその場で生きていた。そんななかで、唯一自ら行動をしたのがジェイルに関してだった、という展開だったらもっとアレクシスに共感ができたんじゃないかと思います。
私は、ジェイルに裏切られて傷心とはいえ、すっかり男娼になったアレクリスはちょっと嫌でした。そうだったからこそ、手を伸ばしたジェイルを拒もうとしたのかもしれませんけれど。
ジェイルも多忙だったとはいえ、アレクシスを放置したまま。義兄・ロバートが情報を与えたり、背中を押さなかったら覚悟を決めることなんてなかったので、自分的にはジェイルよりロバートの方が男前に思えました。
ただ、両思いになってエッチして終わり。という展開ではなく、ちゃんと甘い後日談がページを割いてあったので、読後の拍子抜け感はありませんでした。
いとう由貴さんの作品はあまり沢山読んだ事が無いのでいまひとつ傾向がわからないのだけど、一旦受けを手懐けておいて突き放して結局またくっつく・・・と言う話が多い気がするのだけど、たまたまそういう話に当たっているだけなのかな?
日本の普通の家庭で13歳まで暮らしていた日倉朋之と言う少年が、ある日突然あなたは香港の由緒ある家の産まれで病院で取り違え、日倉家で日本人として育てられたと日倉家を訪れた男に言われるのです。
無理矢理育ての親から引き離され、アレクシスと名を変えられての香港での生活は巫女としての暮らし、見た目には優雅な生活に見えるけれども実は虜囚と同じで外出する事もできない不自由な生活を強いられているのです。
何度か逃げようとしては連れ戻され、そのたびに警備が厳重になり、たった一人孤独の中次第に逃げる気力も奪われていつの間にか12年、気づけば13歳の少年は、25歳になっていた・・・。
悪い話ではないんだろうけどなんか物足りなさを感じてしまった。
圧倒的な強い力に抗う事もできなくて、やっと見つけた希望の光も本当は自分を照らしてはおらず、裏切りに裏切りを重ねられてしまうアレクシスは確かに可哀想で、既にお先真っ暗な自分の人生を諦めるしかないのも判る気もするんだけど、だからってその不幸体質に萌えるかと言うと…ちょっと違う。
2人の間にある「秘密」と言うのもすぐにわかっちゃうしね。
アレクシスが、どんな境遇にも健気に耐える健気さは感じられるから、そういうところに共感持てる人には良い話かもしれないです。
しかし、挿絵がなぁ・・・・申し訳ないけど、イラストが話の雰囲気に全然合っていなくてげんなりした。しかも終わりになればなるほど雑になってる気がして浮いてるんだよね.....(つД;)