愛しい幻獣王と七つの夜を越えて

itoshii genjuuou to nanatsu no yoru wo koete

愛しい幻獣王と七つの夜を越えて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

51

レビュー数
1
得点
14
評価数
3
平均
4.7 / 5
神率
66.7%
著者
貴津 

作家さんの新作発表
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イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041160008

あらすじ

幻獣×仙人を目指す異民族の青年による本格中華風ファンタジー!

青嵐は幼くして母を亡くし、途方に暮れていたところを、仙人と幻獣が住む仙界から逃げてきた幼い幻獣の炎狗に拾われる。異民族である青嵐も幻獣である炎狗も人里で受け入れられない存在で、子供だけで仙界と人里の間にある人の来ない山奥の庵でこっそりと暮らしていた。そんな生活を送っていたある時、仙界にある街の一つ崑崙という山からの使者が訪れ「七つ夜の儀」に参加するように告げられる。その儀式で勝ち残ると天界への扉を開くことができ、天帝に和平を願えば、人里は次の七つ夜までの平和を約束され、自身は仙人へと昇仙するという褒美が受けられるという。青嵐は幻獣と同じだけの寿命を得ることができるならばと儀式への参加を決意するが、それは同時に二人の関係性に変化をもたらし――?

表題作愛しい幻獣王と七つの夜を越えて

四つ足獣の王となる定の幻獣
仁慈国の行使の身代わりとなる孤児

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

異端の人間と幻獣がともに生きる道とは

今回は炎を操る幻獣と異端視される青年のお話です。

母を失って幻獣の攻様とともに生きてきた受様が
公子の身代わりで七つ夜の儀に挑まされる顛末を収録。

紅い瞳をもつ受様の母は流行り病に倒れても
村人は誰も手を伸べてくれず
母が亡くなると財を取り上げて村から出され
人買いに売り払われてしまいます。

暗い森の中を走る馬車の荷台の中で
助けを叫んだ受様の声が掠れて
床に倒れこみそうになった時に

甲高い声が響いて目の前に閃光が走って
受様は大きく揺れた馬車から空中に放り出され
意識を失います。

柔らかい手触り毛皮の感触と
濡れた何かに頬を撫でられて目を開けると
目の前に赤毛の犬が受様を覗き込んでいました。
この仔犬が今回の攻様です♪

攻様は額に蛋白医師の宝玉を持つ幻獣で
受様は母から幻獣は遠い空の下にいる
人にもなれる聖なる獣の神と聞きましたが

人になった攻様は受様の紅い瞳を
自分の鬣と同じ色できれいだと褒め
天界に行って一緒に王様になれば
いつまでも一緒にいられるから寂しくないと
ぎゅっと受様を抱きしめてくれます。

2人は人里離れた山奥の岩穴で暮らし始めますが
その岩穴は仙人修業をする方術士達の休憩場所で
彼らに助けられてやがて庵暮らしを始めます。

方術士の1人で狐の幻獣を連れた美青年の真君は
受様に勉強や方術を教え、攻様は幻狐に狩りを教わり
家族として過ごして15年が過ぎます、

成人を迎えた受様がこのままの暮らしが
難しいと感じ始めたある日

攻様が狩りに出てた間に
方術士を連れた武装した大人数の兵士達に
受様が拉致されてしまいます。

辿り着いたのは仁慈国の城で受けは
破魔の神事「七つ夜の儀」に選ばれた公子の
身代わりになれと毒を飲まされ!?
果たして受様に生き残る術はあるのか!?

異民族の血を引く異端児とされた受様と幻獣の攻様の
中華風人外ファンタジーです♪

異端者として虐げられ続けた受様が
炎を操る攻様と出会って寄り添って生きていたのに
七国の代表者が戦う破魔の神事の出たくないという
公子の身代わりにされてしまうという

受様自身が選んだことではない不運が
次々と押し寄せるかなり苦しい展開なのですが
受様は挑むことで未来を切り開こうとします。

受様は自分の父が魔物だと思っていたり
七つ夜の儀が昇仙の儀でもあると知ると
昇仙するため前向きに儀式に挑むのですが

受様を導いてくれた真君が
他国の代表として参加していて
彼を倒さなければならなくなりますが

儀式が進んで行くと戦いではなく公子が倒れていき
受様が犯人とされて集中攻撃されて
儀式が進むほどにハラハラな展開に!!

受様が攻様とともに犯人の野望を砕き
受様が自分が何者なのかを知る幕引きまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/

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