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kyou mo ashita mo kimi to

「若葉寮で、君と」で描かれた寮の監督生、嶋の秘密を知って脅し身体の関係を要求していた寮生の桐野の、両想い後の物語です。
若葉寮で、君と、は、かなりヒリヒリさせられるお話でしたが、今作もハラハラ、ひりひりしつつも、かわいらしさの多いお話でした。
桐野晃を興津和幸さんが、嶋千尋を野島健児さんが演じていて、恋人同士になった2人の甘い関係と、寮監督と寮生だったときの不安定な関係と、その両方が味わえます。
恋人といえば異性が当たり前の女性、同性の恋人のことをオープンにしている元同級生、同性の恋人のことをオープンにしていない元同級生。
2人の関係に対する意識に影響を及ぼす周囲の人たちによって、両想いで週末は一緒に過ごしてラブラブ幸せなはずの2人の関係に、少し不揃いが出てきます。
社会に出て、またちゃんと恋人になって少し大人になった桐野と、前作よりは前向きで明るくなったものの低空飛行な感じのままの嶋、が、相手を想うが故にとった言動で、考えたり悩んだりする様子が苦しく、聴いていてしんどいほどでした。
こういう低空飛行のちょっと薄幸そうなキャラクター、野島さんはとてもよくお似合いだと思うのですが、後半で言葉に力が出てきて、明るさや勢いを増していく変化もとても素敵でした。