お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は文庫版オール書き下ろし。
というわけで、沖さんの挿絵もオール書き下ろし。
『啼夢(ゆめがなく)』
柢王×桂花
治らない傷を負った柢王。
その傷に悔いの残る桂花は何度でも夢に見て後悔を繰り返す。
そんな桂花をどうにかして癒したい柢王。
それぞれの相手を想う気持ちがステキ。
そして、この先にある出来事を知っている身としてはここまで2人の物語は進みつつあるのだなと。
今後を予感させる序章的なお話。
『苦海芳魂』
ティア以外の歴代守天たちも登場。
歴代守天たちがティアの身体を乗っ取っている間はティアの意識はないから、その間にアシュレイと会ったりしてもなかなかうまくいかなかったり。
アシュレイは周りで囁かれつつ下らない噂を消すためにお見合いのようなお茶会にも出るけれど、それさえもティアにとってもは嫉妬の対象にしかならなくて。
ティアに許可なしでのキスを禁止してるせいもあって、ティアは自制の縛とかでなんとか耐えてるんだけども、そういうのをわかってないアシュレイが甘えてみたり。
それを振り払うような態度にアシュレイが傷ついたり。
やっぱりまだまだうまく感情が噛み合わない2人の擦れ違いがちょっぴり切ない。
『琴線杳々』
天守塔での謹慎にも飽きていたアシュレイの元に柢王からちょっとした仕事の応援依頼が。
アシュレイは子供の姿になって調査することになるのだが…。
ターゲットの身を案じてティアに命令してもらおうとしたアシュレイが柢王と比べられて傷つくシーンが印象的。
キス以上をどうしても自分の口から許せないくせに、自分よりも誰かの方が大事とか特別みたいな言い方をされると不愉快で。
別れ話かと思ってしまったり。
もう、この先語られることはないだろうと思うがこのお話に出てきた義理の兄弟のちょっと歪んだ恋も気になるところです。
表紙の桂花がすごく綺麗だ。