国を捨てた精霊の愛し子は愛されて幸せになりました

kuni wo suteta seirei no itoshigo ha aisarete shiawaseni narimashita

国を捨てた精霊の愛し子は愛されて幸せになりました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

142

レビュー数
4
得点
87
評価数
21
平均
4.2 / 5
神率
61.9%
著者
天野かづき 

作家さんの新作発表
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イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041156902

あらすじ

断罪&ざまぁ系◆異世界ラブストーリー! ある日、前世の記憶を思い出したシリル。精霊の愛し子であるにも関わらず男だからと迫害され育ったシリルは、精霊たちと共に国を出ることを決意。その道中でのルドヴィークとの出会いがシリルの運命を変えていく。

表題作国を捨てた精霊の愛し子は愛されて幸せになりました

24歳、ネルバザール王国、公爵家嫡男
18歳、ウェリシオン王国、伯爵家嫡男

レビュー投稿数4

BL的〝魔力譲渡〟はなんぼあっても良い

面白くて、あっと言う間に読んでしまった
所謂ザマァ系BLですが、主人公が画策して復讐をするのでは無く、無自覚・無意識の内に自分を虐げた祖国をじわじわ追い詰めていく様子が面白かったです。

タイトル通り、虐げたられていた祖国を捨てて旅に出たけど、金髪碧眼の好青年に拾われて幸せになりました!と言うお話。
展開は王道ですが、王道だからこそ「コレ読みたい!!」の欲望が満たされて気持ちのいい読書時間でした笑

色々無自覚に煽っていくシリルは可愛いし(ただの天然キャラでは無く自己主張もしっかり出来るタイプで好印象◎)、一見スパダリなのに笑顔で外堀を埋めていき、シリルを囲い込むルドヴィークの腹黒な一面をニヤニヤ堪能できました
また、〝魔力譲渡〟と言う名のエッチなシーンが豊富にあって嬉しいです♡
うんうん。こう言う、BL的な濡れ場はなんぼあっても美味しいので、今後も沢山書いて頂きたいですね!!!!

くるくる飛び回ってシリルを助ける精霊達も可愛くて癒されます
ただ、終盤は駆け足気味で断罪モノとしては「ザマァ」感は少し物足りないかも?
とは言え、約束されしハッピーエンドで安心して楽しめる一冊でした◎

1

承諾を得ようよ…

蓮川先生なので購入。攻め受けとも、入れ込むキャラではなくさらっと読み終えたので中立にしました。ちび精霊が出てくるので、そういうのが好きな方には嬉しいのかも。

双子の妹が聖女だったシリル。我儘放題の妹にいじめたおされ、階段から落ちたある日、日本人だったという記憶を取り戻します。こんな家にいられるか!と脱出、国を出ようとしていたら…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
アクア、サラ、フィー(受けを慕う精霊たち、ちっこい)、アロイス(攻め弟)、トワイアス(魔道具の研究する人)、隣国の王太子、攻め父母などなど。

++攻め受けについて

攻めはきらんきらん公爵家の方。変態要素無し、弟想いのスパダリさん。

受けはがちで忍耐強かったけど、ぷっつん切れたので「もう知らね」と脱出した方。精霊に愛されている(理由不明)、実は聖女でした という方でした。

攻め受けとも王道、お話も王道ということで、刺さるところがなかったんでした。強いて言うなら。

受けが気を失った時に、有無を言わさずツッコむんすかねえ・・・?と思ったところでしょうか(笑)承諾一切なし。
よくあるじゃないですか、意識朦朧とした受けに「今のままじゃ危ない、すまない、我慢してくれ」とか云々かんぬん。それが無い(笑)気が付けばもう既に挿入済(爆笑)そのあたり、ジェントルでは?と思う攻めのキャラとのギャップというかなんというか。引っかかった次第です。ま、受けも気持ちよかったみたいなんでいいんですけど!

0

いつの間にかな攻め

前世の記憶を思い出して良かった〜!!

聖女の双子の兄として生まれたのに聖女とされる妹が周りを巻き込み家族や使用人達から虐待されまくりだったシリル。階段落ちして目覚めると…!?

前世の記憶が戻ったら、あらまあ!
あっさりすっぱりきっぱり。ここが気持ち良いです。洗脳されてこんな所にいてもダメだ、出ていこう!とすぐ逃げ出します。
すごい行動力ですね!

旅の途中で出会った人達を助けたら…もう人生決まっちゃったね!

お話は色々あるんですよ。シリルの新生活や精霊さんとか家族や祖国の問題とか。
なんですが安心して読めるというか。ひどいことは起こらないし誘拐もされないだろうな〜な予感がしました。

ルドヴィーク。すごいよ、あなた!
強くて優しくてイケメンで国王の甥っ子の公爵家嫡男で。
シリルをあの時から?そんな早い時点で?
シリルを守るそばにいてもらうために、水面下ですごいことしてました!

出会えて良かったね!もう安心だ。

4

The王道

『虐げられた』真の『妖精の愛し子』が国を捨てるっていう『ざまぁ』の王道です。
追放聖女系ラノベが大好きな私にぶっ刺さりました(* 'ᵕ' )☆

主人公の双子の妹が妖精の愛し子『聖女』として持て囃され我儘で傲慢になり、親や周囲の人達も聖女が全てという状況。そんな中、主人公のシリル(受)は虐待され、それが当たり前になり過ぎて抵抗する事すらなかった。
ある日、妹に階段から突き落とされ前世の記憶を思い出した事により現状の異質さを自覚し、交流を絶っていた精霊達と共に家から……国から出ると決意する。
その道中に魔獣と戦っているルドヴィーク(攻)の一行と出会い……。

シリルが純粋で綺麗な心なんだけど、前世の記憶もあるから真っさらって訳でもなくて、しっかり人間だなって感じで現実味あって読みやすい。
ピュアッピュアすぎると「そんな人間おらんやろ」ってツッコミたくなるけどそんな事ないし、自己肯定感も低いのは低いけど、ウジウジしてる感じじゃないからイラッとしない。
ルドも早いうちから過保護で囲い込みはじめてるし、そりゃ惹かれない訳ないよね。
(欲を言うならルドのスパダリ感をもっと強く主張してくれても……って思うかな)

魔力切れの治療に体液を通して魔力補給とか、何それウマイ( *´艸`)な展開もありつつ、元祖国や元家族が危機に陥りシリルを取り戻しに来て断罪される様は正にざまぁです。両親へのざまぁは物足りなさあるけど、精霊が居なくなった国の行く末を考えれば……うん。

4

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