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物語はいよいよ佳境に!邪道シリーズ第5弾!
作家さんの新作発表
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『真昼之月』
文庫版新作。
このシリーズでは珍しく10世紀前半のヨーロッパを背景に進むお話。
本来は与えてはならない聖水で助けられた妊婦から生まれた少女の一生を見守るアシュレイ。
人間界勤務でも深入りするのはよくないのだが、つい情が移ってしまいがちなアシュレイ。
守天の特命ということでなんとかその禁忌を隠そうとしていく。
この任務のことでまたちょっとアシュレイとティアの気持ちが擦れ違っちゃうんだけども、アシュレイが少しずつ大人になってきてるっていうか歩み寄りを見せてるのに成長したなぁと。
人間界にいる間は会えないからと自分から言葉にしないまでも離れてしまうことをショックに感じているティアにできるだけそばにいて好きなようにさせてやろうと思えるようになるなんて。
ちゃんと自分の言葉が足りなかったこともわかり始めてるし、今後それがちゃんと口に出して言えるといいのですが。
『濮上之音』
人間界勤務の続くアシュレイ。
そんな中、水の魔族が人間界を襲い…。
このお話はティア×アシュレイ組にも柢王×桂花組にも転機になる物語だったように思います。
まず、柢王×桂花組。
ああ、ついにここまで来てしまったのね…と。
これまで散々伏線の貼られていた柢王の額から入り込んでいた魔族の巍染が動き始めてしまいました。
巍染に意識を乗っ取られ、桂花を辱めてしまう柢王。
桂花が「柢王が大事にしてくれた体だったのに」と静かに涙を流すシーンが印象的でした。
その後、なんとか意識を取り戻した柢王は自分の額から巍染を引っ張りだして切るということをやってのけるのでが、全ては取り除けなくて。
事後のあやすような宥めるような柢王の愛撫も桂花を癒すためのもので。
それがひどく優しくて切なかったです。
そして、ティア×アシュレイ組。
素直に会いたいとは言えずとも会いたい気持ちだけでティアの元へと飛んでいけるようになったアシュレイ。
けれど、大きすぎる秘密はやっぱり言えなくて。
アシュレイは知らないうちに体内に魔族を引きこんだまま天界に戻ってしまい。
ティアに迷惑をかけるぐらいなら魔族共々死んでしまおうかというところまで考えてしまったり。
どこまでも頑なに秘密を明かさないアシュレイにティアは実力行使に出てしまったり。
無器用だけど必死でティアに手を出されないようにと体内に魔族を封じているアシュレイが意地らしくも感じました。
そういえば、今更のようでもありますがアシュレイってツンデレに入るのかしら?
物言いは素直じゃないし全然言うこと聞いてくれないけども。
時々、甘えるのってツンデレ?
なんか、ヤンチャなイメージしかなかったんですけど、こういうのもツンデレに入る?