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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
眠る探偵シリーズ4冊目・完結、
読後は長い溜息が出てしまいました…。
槇に唆されて殺人を犯してしまったある男の供述から始まるのですが
その様子がありありと浮かんでくるような描写で
背筋がぞくぞくしてきそうです。
すぐ場面は変わり、笑子がおにぎりとカレーが好きだからと
どうにか具にしたいと駄々をこねる真音という微笑ましいシーンに。
でも、笑子が連雀の知人がいるアメリカの地方都市に留学する為
別れの朝なのです。
機内食が嫌いだからと、隆がおにぎりを握ってあげている横で
珍しく早起きしてカレーを作る真音っていうのが
妙にジーンときてしまいました。
ドライな態度を見せつつも、
自分の為にカレーを作ってくれた父の気持ちを汲んで
朝ごはんとして食べるといってくれる笑子です。
ちなみに、私も朝からカレーでもカツ丼でもステーキでも食べられますw
笑子ほど大食いではありませんがww
私はいつもカレーに一味唐辛子だったのですが、
こちらを読んで次回は是非タバスコにチャレンジしてみます☆
そんなセンチメンタルな朝と空港での悲しい別れの後、
泣き顔を洗うために入った空港内のトイレで
既に今回の事件が真音と絡み合ってくるのです。
やはり事件の内容は読んでいただいた方が良いので
こちらで詳しく書けませんが
今までの槇の事件が総括されるかのように
分かりやすく振り返ってくれるので
理解力が乏しい私でもするする読めて助かりましたw
真音の、特殊な能力だけじゃなく、勘で悪を嗅ぎ分ける力もさることながら
槇が半身だった事から、姿は見えずとも気配で存在が分かるなど
どれだけ否定しようとしても抗おうとしても
真音にとって槇が特別すぎる人間なのが改めて伝わりました。
槇が稀代の殺人鬼で、真音以外どうでもいい非道すぎる人物なのに
不思議といなくなって欲しいとは思えなかったです。最後まで。
真音を愛しすぎて狂っていても、決して傷付けることはしないからでしょうか。
でも、真音を苦しめている事実は変わらないのですが
真音も槇を拒めない、複雑な感情だけれど確かに愛しているからかな。
事件は、まるでM部Mゆきさんの作品を読んでいるかのようなスリルがあり
「え!?そうだったの!?」と驚かされる事実も出てきて
エピローグでは、なんともいえない気持ちにさせられました。
正直なところ、連雀の想いはどうなるの?とか
心の隅っこで、「隆とくっついてくれたら安心なのになー」とか思うところもあって
個人的に完全燃焼とまではいかない感想ですが
(生意気言ってすみません!!)
夢のメカニズムが非常に興味深かったですし
犯罪に移させる人間の追い込まれた心理など
本当に読み応えがありました!!
流石榎田さん…と、思わずにいられません!!
今、真音は心から幸せだろうか、
もし生まれ変わったら今度こそ槇と結ばれるんだろうかと
つい余韻にひたってしまいます。
最近このシリーズを読み始めたたんですが、本当に面白かった。
裏で手を引く槇のやり方が巧妙で、毎回ここでこう繋がるのか!!と驚かされました。
でもそうやって犯罪を重ねていくことで、いつの間にか自分で自分の首を絞めていましたね。
真音が離れていくことだけではなく、確実に槇を憎む人が増えていきました。
それでも最後は槇が望む結末になって幸せかもしれませんが。
皮肉にもお迎えが真音の亡き奥さんで、その時の二人の会話が印象的でした。
真音を本気で愛した者同士の会話です。
槇は真音が自分以外の人を愛しているなんて許せないから、奥さんと出会っていたら殺していたといいますが、実際はどうなんでしょう。
意外と三人でうまくいっていて、槇はその後は殺人をしなくなるんじゃないかなって思います。
奥さんが殺されなければ、槇がまた犯罪を犯すこともなかったし、今回の犯人に恨まれることもないんだなって思うとちょっと不思議です。
今回はちょっと意外な人が犯人で、全部読み終わった後すぐにまたシリーズⅠを読んでしまいました。
すべてを知ってから読むと、また何ともいえない気持ちになります。
さすが榎田先生です。
不破と真音が恋仲になっていたらもっとBLっぽかったのかもしれませんが、私は純粋な家族関係でよかったと思います。
ただ個人的な願望としては、真音が家族を守るため槇と一緒に行っちゃうっていうラストでもよかったかなって気がします。
テーマが合ってなくてためですけど!
シリーズ最終巻です。
ネタバレでも、もういいや、
槙は、ちゃんと死ねたようです。
青い鳥に会う夢を見て、
ちゃんと死ねたようです。
あんな槙でしたが、
これがハッピーエンドなんだよね。
ココへ行き着くまでの展開は、ミステリーなので書けませんけど。
ついに最終巻です。
やっぱりこういう結末だったか…という、ある種予定調和的な終わり方でした。
美貌の探偵、真音。
真音に執着するシリアルキラーの槇。
二人の過去が完全に明らかになり、長かった追いかけっこの決着がつくんですが、なかなか壮絶でした。
できたら、二人の少年時代からのエピソードを、そのまんま時系列に並べた物語として読みたかったなー。
サイコパスになってしまった槇に、感情移入しきれなかったんだよね。もし感情移入してたら、結末に物凄いカタルシスを感じることができたと思う。
そういう意味で、微妙に残念です。
BLとしてはラブの部分でアレだけど、読み物として面白かったです。