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koutaishi no kekkon
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
花嫁モノです。
所謂身代わり花嫁モノではなく、政略結婚花嫁モノ。
初っぱなから結婚式シーンで始まっとります。
啓人[受]ことケイトは父親の死後に突然やってきたルエノア王国の使者にその国へと拉致されちゃいます。
そして自分がルエノア王国の姫の隠し子だった事を知る訳ですが、啓人を女だと思っているルエノア王国は政略結婚の駒として啓人を隣国へと嫁がせる事を強要します。
日本に帰る手だてもなく状況に流されるままにウェインダル王国の皇太子ルーク[攻]と結婚式を挙げ、花嫁となる啓人。
しかし啓人を男と知ってもルークは特に驚く事は無く政略結婚だと割り切って、花嫁として振る舞えばその内に離婚して日本に帰してやると告げます。
冷淡な部分のあるルークを啓人は好感が持てず、更に無理矢理抱かれた事によって更にルークに対して反感を抱きます。
流され体質の啓人ですが、そこはルークがビシッと指摘してくれるのでそこまで気になりませんでした。
相性の悪い2人ですが共に暮らして、業務をこなしていく内に啓人はルークの皇太子としての責任やその人となりを知り次第に魅かれて行く。
そこはセオリー通りの展開ですなー。
エロの回数はやたら多いです、ハードではなく甘いエロなのであまりエロエロとは感じませんが寝室を筆頭に、パーティ会場、ダンス練習場とあちこちで犯りまくってます。
最後は甘く結ばれて本当の意味での花嫁に。
花嫁モノが好きな方なら普通に面白く読める一冊なんじゃないでょうか。
自分的にはルークの弟が気さくでいいヤツで好感が持てました。
いかにもハーレクインロマンスのような展開を、大真面目にBLでやることを楽しめる人にはおすすめ。
イラストが、ちょっと貧乏くさくてゴージャス感がなかったのが残念。
BLにリアリティなんて求めませんが、現代モノである以上背景に多少なりとも説得力がほしいところです。少なくとも読み終わるまでは。
話の都合上だとか必要性だとか細かい設定の矛盾などを安易にルエノア王国に押し付けているがために、すごく王国の人たちが薄っぺらくてバカっぽい仕様になっております。
受けと攻めの2つの国を取り囲んでいる周りの国もそうです
まだファンタジーっぽくふわっとすれば可愛げがあるものを、半端に設定を作りこんだせいで突っ込みどころが生まれている。
話を展開させるための狂言回しや必要性からくる舞台設定なのでしょうか、どちらにしてももう少し厚みが欲しかったです