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転生したのはBL小説でヴァンパイアの生贄役⁉ けれど吸血鬼は甘く口説いてきて――
ikenie ni tensei shitakedo, bikei kyuuketsuki sama ha boku no chi wo hoshigaranai
今回は吸血鬼と物語世界に転生した元日本人のお話です。
前世で読んでいたBL小説世界の主人公となった受様が
物語と違う結末を目指し、攻様と幸せを掴むまでと
本編後の続編番外編を収録。
早くに両親を亡くした受様は
育ててくれた祖母のため高卒で就職しますが
祖母は受様が卒業するとあっけなく亡くなります。
地元の人間しかいない会社は体育会系なノリで
受様は閉塞感をうまく御せず疲れが溜まり
ぼんやりしていてバイク事後にあってしまいます。
次に受様が目覚めたのは些末なベッドが並ぶ部屋で
息が白く凍るほどの寒さなのに薄くて白い
ワンピースのような服で寝かされていました。
震える身体を抱きしめて近づいた窓に映る
目の大きな痩せた少年に違和感を覚え
受様はうずく頭を抱えていると
ノックもなしに入ってきた女に名を呼ばれ
悪魔への生贄として連れていくと言われた事で
受様は自分がバッドエンドなBL小説の世界に
転生したらしいと気づきます。
受様は村に降りかかる災厄を退けるため
悪魔と呼ばれる吸血鬼を殺す覚悟で生贄となる主人公です。
受様は何度も攻様殺しを試みるも失敗して凌辱され続け
共依存な関係に陥っていくため
悪魔が田舎貴族に殺されても
受様は悪魔への思慕と体の快楽から抜け出せず
村の男達の慰み者となり自害するのです。
受様も生贄として悪魔の元に送り出されますが
吸血鬼なはずの攻様は受様に向かって
「俺は静かに暮らしているだけだ」と言い放つのです。
果たして攻様に捧げられた受様の未来とは!?
WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を改稿、加筆しての
書籍化でBL小説にて攻様に殺される主人公に転生した受様の
異世界転生ファンタジーになります♪
攻様は吸血鬼ではありましたが
攻様の反応を面白がってからかうものの
小説のように犯すようなことはありませんでした。
それどころか吸血鬼なのに吸血もせず
痩せてがりがりだった受様は攻様に仕える狼獣人によって
食事を提供など細々と世話をされるのです。
物語とは違う攻様の行動に戸惑う受様ですが
今までやってきた生贄がどうなったのか、とか
生贄に因習を調査すると兵士がやってきたり、とか
物語とは違う展開を見せていきます。
受様が物語の悪魔とは違う攻様に惹かれき
攻様も今までの生贄とは明らかに異な反応をする
受様に気持ちが動いていくため
どういう未来が待っていてハピエンになるのか
予想がつかない展開でハラハラ&ドキドキ!!
受様が攻様の大切な相手となるまで
楽しく読ませて頂きました (^-^)
ただ物語世界転生の鉄板である
前世の知識を活かす、強制力が動くなどてではないので
物語世界を舞台とした必然性があまり感じられず
「萌」としました。
餡玉先生の『お兄ちゃんだって甘えたいわけで。』が大好きで、新刊も楽しみにしてたんですが……
残念ながら、自分の萌の琴線に触れませんでした。
何でだろう?吸血鬼BL大好きなんですけどね。
正直、転生させる必要は無かったように感じます。
と言うのも、転生前(前世)は同僚に尻を触られたり、無理矢理飲みに連れていかれたり、ホモソーシャル特有の距離感を嫌がりながらも「はは…」と愛想笑いでやり過ごすような控えめな子だったんですが、転生後は何故か勝ち気なツンデレキャラに変化するんですよね。
個人的に転生モノって、前世の人格が出てきて状況を打開するイメージだったので、弱気→強気キャラへの変化に「あれ?キャラ変わるの!?」と違和感が凄かったです。
なので、新しいトアのキャラクターに慣れるのに時間がかかってしまい、なかなか物語に没入できず……
転生無しで、初めから勝ち気ツンデレキャラなら違和感無く楽しめたように思います。
それと、気のせいかもしれませんが、ディ●ニーの「美女●野獣」を彷彿とさせるようなオマージュが結構見受けられました。
展開とか、お屋敷の風景とか諸々……
いや。完全に私の気のせいかもしれませんが。
ただ、一度意識してしまうと「あれ?この酒場の展開って…」と気になってしまったのが正直なところです。
明るく可愛いラブコメでしたが、上記2点が気になったのと、今回はメイン2人とも自分の萌に合わずでした。ごめんなさい。
早くお嫁さんが欲しいアンルは、めちゃくちゃ可愛かったです!!アンルが本当に癒しでした。
餡玉先生の他作品は大好きなので、次回作を楽しみにしたいと思います!