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bonkeinite warau
とっても素敵なお話の展開に、一気読みでした。
若き庭師作次が大将から引き継いだのは、軍人である
矢ケ部邸の離れでの庭の剪定作業。
その時に大将から伝えられた『三つの約束事』。
ひとつ。ふたつ。みっつ。と続く約束事に、既に
何が隠されているのかと、主人公の作次視点でワクワクと読み進めました。
人の目から隠されるように、密やかに離れに住まわれている人は……
見てはいけないものを覗き見するような、ドキドキの前章。
離れの住人である長谷から聞かされた事実と、真実。
行方をくらませた大将の想いは?
そして、あの約束事の持つ本当の意味は??
幕間でお手紙もよかったです。
でも、後章では大号泣でした。
作次視点で見る、軍人矢ケ部と住人長谷との魂の結びつきが、お互いの深い想いが、尊すぎです。
この庭を造られた想い、あの四季折々に香る花々にも、庭の景色のにも、庭に込められた本当の愛の姿が……
とっても素敵な純愛・慈愛を楽しませていただけました。
作者様、ありがとうございました。