aaaiiiai
plumeria no koro
まわりに舐められているから褒美の品が千歳に届くまでに盗まれて本来より少ない事に本編で怒っていたカズイ。実行に移すの巻。
まず、カズイの方が先に届いて千歳のが後で届いている時点でタイムラグがあっておかしい。しかも、役職も、実績も上の千歳の方が少ない物資ってのももちろん。
突き止めてやる!と持ってきた隊員と共に遡っていくんだけど、こんなに伝達ゲームみたいにするかね?って程たくさんの人が抜き取ってたみたい。
直で届けてくれたらこんな事にならんだろうに。
でも世の中ってそんなもんなのかもしれん。バレんかったらちょろまかして得をしたいって輩はどこにでもいてる。
不正を働いてた奴を暴いて獲ったものを奪い返してお詫びの品も巻き上げて上司に報告。
そんなカズイの事を鷲と例えた千歳。
敵に的確に爆弾を投下する為にありえない角度で急降下する姿を動画で観て操縦士の千歳に対してカワセミを連想したカズイ。
同じ鳥でも特徴が違って二人をよく現しているなーと面白かったです。
人との交渉が上手で予定よりも多くの物を得られるカズイは、本当営業職向きなんだなとこのエピソードでも思いました。
『プルメリアのころ。』コミコミさん特典小冊子のこちら。
本編のような緊迫感は少ない、ほっと息をつき、リラックスして読める内容です。
といっても、カズイが序盤ちょっと暴れてはいるのですが。
千歳への加糧品が不正にくすねられていると知り、くすねた者たちのところを訪れるカズイ。
罵り合い、時には拳をかざしながら品物を取り返した後、顔見知りの通信員から
「フィルムの現像が出来あがった」と声をかけられます。
自分たちの艦爆が写っていると聞き、フィルムを見に行ったカズイが抱いた感想はー
と続きます。
千歳の名前には「鷹」が入っているけれど、艦爆で急降下して突っ込んでいく様はまるであの鳥のようーと思いを馳せるカズイ。
体感垂直の角度で急降下し、爆弾を落としてすぐに上昇、基地へと帰るという
過酷な任務をこなす勇敢な自分たちの艦爆、その搭乗員である千歳。
その一方、渡された饅頭を嬉しそうに、綺麗な仕草で食べる千歳。
その2面性のある姿を、まるで優雅なカワセミのようだと思うカズイの描写、
確かにそうだなと納得です。
読んだ後、思わずカワセミを画像検索して確認しちゃいました。
背中に広がるブルーが本当に綺麗…
高貴な生まれの艦爆乗り、千歳のイメージぴったりです。
艦爆に乗っている時以外の、二人の日常の一幕を見てふっと和んでしまう、
そんなSSでした。