umeair
plumeria no koro
『プルメリアのころ。』コミコミさん特典小冊子のこちら。
本編のような緊迫感は少ない、ほっと息をつき、リラックスして読める内容です。
といっても、カズイが序盤ちょっと暴れてはいるのですが。
千歳への加糧品が不正にくすねられていると知り、くすねた者たちのところを訪れるカズイ。
罵り合い、時には拳をかざしながら品物を取り返した後、顔見知りの通信員から
「フィルムの現像が出来あがった」と声をかけられます。
自分たちの艦爆が写っていると聞き、フィルムを見に行ったカズイが抱いた感想はー
と続きます。
千歳の名前には「鷹」が入っているけれど、艦爆で急降下して突っ込んでいく様はまるであの鳥のようーと思いを馳せるカズイ。
体感垂直の角度で急降下し、爆弾を落としてすぐに上昇、基地へと帰るという
過酷な任務をこなす勇敢な自分たちの艦爆、その搭乗員である千歳。
その一方、渡された饅頭を嬉しそうに、綺麗な仕草で食べる千歳。
その2面性のある姿を、まるで優雅なカワセミのようだと思うカズイの描写、
確かにそうだなと納得です。
読んだ後、思わずカワセミを画像検索して確認しちゃいました。
背中に広がるブルーが本当に綺麗…
高貴な生まれの艦爆乗り、千歳のイメージぴったりです。
艦爆に乗っている時以外の、二人の日常の一幕を見てふっと和んでしまう、
そんなSSでした。