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ヤンチャなヘタレワンコが兄貴の恋人だった年上の綺麗な人を手に入れようとして頑張る話で、夜空に一夜だけ咲く花火のように鮮やかで、切なくも爽やかな話です。
攻めと受けの下着が現代風のふんどしなので、ふんどしフェチにもオススメです。
新米花火師・星次郎(19)ヘタレヤンチャワンコ攻め×染め物屋の跡取り息子・呉林染谷(26)気丈誘い受け
星次郎は染谷を好きだが、明らかに自分への扱いは手のかかる弟扱いでしかない。
9年前にいなくなった兄の貴一の恋人で、いまでも思っている様子で。
いま一つ強引に押せなくて、世話をされながらもジレンマを抱えている。
そんな時に兄の貴一が、星次郎の前に突然訪れて。
兄貴の貴一も渋くていい男で、この兄あってこの弟あり!という感じで兄弟揃って、気風がよいです。
面倒を見ていた男の罪を被って服役したのも潔いですし、人望もあります。
極道になってので地元とも家族とも縁を切っておきながら、自分の愛した地元の花火大会がテロの標的になっていると知って、影で力を尽くす。
アウトローですが、どこまでいい男なのかと惚れ惚れしてしまいます。
上条貴志として、いまは生きる男の今後が気になって仕方が無かったです。
まだ兄貴には敵わないと思っているので、兄に染谷を取られるかもしれないという危機感や保身の気持ちがリアリティーがありました。
強引に迫っておきながら拒絶されると無理は通さないし、まだ貴一の事が好きなら俺がなんとかするからと、泣きながらでも染谷の幸せに尽くそうとする星次郎の気持ちの深さに、絆されてならなかったです。
年下攻め+ワンコ攻めの可愛さが詰まっています!
染谷を捨てるのは、貴一にとっても痛手であったのに、恋を終わらせてあげるという行為に優しさを感じました。
だからこそ、染谷は星次郎を受け入れる事が出来た。
ずっと大事に取っておきたかっただろう染谷との決別を思うと切なくなりますが、これで貴一にとって染谷の事は綺麗な思い出になった。
また貴一の重荷が減ってしまったのが、寂しいです。
刑事の片桐と貴一とのやり取りは、「見知らぬ男 顔のない男2」の殺し屋×刑事っぽい感じで好きでした。サイドで、そんな萌えもありました。
花火のように粋で余韻がある最後で、味わい深い話でした。
貴一と染谷の別れのシーンや、星次郎の泣き顔等、何回か読み返したい思い出深いシーンが多かったです。
エロ:★3 攻めの自慰、誘い受け、普通
総合:★5 花火のように終わっても、もうちょっと続きがみたいと思ってしまう話で、よかったです。