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さて、こちらもよみ終わったので感想を書いておきたいと思います。最近、本、読んでなかったので時間を作っては読むようにしています。
それとは別に、音楽も聴かないと部屋の掃除が全然、追いつかないんですが……。
まあ、それは私の愚痴なので、本の内容について、簡単に説明を。
物語は、かなりのシスコン気味の高校生・浅倉真琴が姉が高校生の身でありながら、婚約してしまい、その相手とのデートの邪魔をするところから始まります。
姉の婚約者はとってもいい人で、もちろん、真琴が邪魔をしにくることをちっとも悪く思っていない。
ところが、ある日、そのデートの現場に対真琴用なのか、スイートでスマートな男・吉成修一が現れるようになった。
彼はとんでもなくモテそうな外見をして、お金持ち、おまけに振る舞いもスマート……とくれば、まだまだお子様の真琴に太刀打ちできるはずもなく、姉の邪魔をするはずが、気が付けば吉成にうまく丸め込まれている……。
けれど、それが決していやではなくて……
という感じの発刊年(1995年)からも感じてもらえるように、とても古きよきBLです。
まあ、どうして私が読んでて「古きよきBL」というかっていうと、まず「Hシーンが温い」(笑)。今のBLにくらべて、肝心なことは書いてなくて、さらっと流すというまだ「恥」の文化があったことですね。
そして、「好きになった相手の家族には突撃すれば許してもらえる!」というところでしょうか?
もちろん、ちょっとは男同士であるという葛藤はあるんですが、今のBLはもうちょっと葛藤が複雑で、「本人に告白してよいものか」悩み、告白してうまくいっても「この恋愛がずっと続くわけがない」と悩み、随分、うまくいったカップルは「家族や世間に言うか言わないか」かを悩む……何処までも複雑な世界になってる……というか、選択肢が増えた、んですよね。
でも、古きよきBLは当たって砕けろ方式だし、大体当たれば許してくれる。
現に、自分のミスから真琴に口も効いてもらえなかった吉成はいきなり実家を訪ねて行き「息子さんを僕にください」とプロポーズ!!
基本的に楽観主義だった昔のBLならではのような気がします。
今はもうちょっと、BLはシリアスだと思うんですが。
そして、それに慣れてしまった私は個人的にちょっと物足りない……というか、頭が足りない小説のような気がしています。
でも、それもそれでしょうがないかなあ……とは、思います。
だって、このレベルまで来ると、もういい加減、BLの中では古典のレベルですよね。