猫になる魔法をかけられたけど、スパダリ魔法使いと子育て頑張ります！

異世界で、人間の姿と猫の姿も愛される生活

エリアス×ハル

片想いの先輩に失恋したゲイのサラリーマン・ハルが、
妹探しに現実の世界に来た、王宮魔法使い・エリアスと出会って、
突然異世界へ飛ばされて、プロポーズされて、
可愛い甥っ子・アルビーの拙劣な魔法によって猫の姿になってしまう。
（幸いなことに、夜になると人間の姿に戻れる（猫股という）。ちゃんとエッチできる。）という始まり。

西洋風の異世界、
どんな愛も（男同士の愛もOK！）認められる国で、
魔法もたっぷりの王都を舞台にした物語。

王宮で人間の姿と猫の姿という二重生活を送るハルが、
猫股になった呪文を解く方法を探す一方で、
先輩への想いを秘めつつ、
エリアスとの結婚への本気度が本物で、
そのハエリアスに心を傾ける姿が単純で素敵！

アルビーが無邪気で可愛くて（しかも魔法がぶっちぎりで強い！）、
キューピッドのような存在かな（？）。

3人が家族みたいでほっこりしながら、（3人のシーンが本当に多い）、
2人が距離がどんどん縮まっていくので、かなりのドキドキポイント。

彼らを取り巻く魅力的なキャラたちとの絡みも見逃せない。
（アルビーと彼の彼女のような遊び相手お姫様の事までなぜか書かれている。）

後半では、
魔獣の王族騒動が入り乱れて、
魔法ファンタジーの世界観を存分に楽しめる展開になっていく。

そして、
ハルが当て馬の騎士団長に正面攻撃されるシーンがちょっと切ない。

エリアスが初めて会ったときからハルに心を奪われるのだ。
コミコミ特典SSペーパーで彼の想いが明らかになって、
人間の姿も猫の姿でもハルを愛しているエリアスが愛おしい。

異世界での猫股という構想や、
異世界と現実の世界を自由に行き来できる設定も面白い。

同性しか好きにならないハルに、
そのまま愛を注ぐエリアス。
そして、アルビーも加わって、
3人が次第に結ばれていく家族になる絆が感動的で心温まる作品でした。