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もう最初の10ページだけでぐーっと引き込まれていきました。
好きな空気だ、と思って嬉しくなって。
物語が進むにつれて、残念ながらストーリー的には失速してしまうのですが、それでも面白かったです。
金丸マキさんの作る「リアルなゲイ」って感じ(あくまでも“感じ”)が好きです。登場人物が疑問もなく総ホモ化してる系の作品より、こういうタイプの作品のほうが私は好きなんだよね。
ゲイバーで知り合い、すぐに惹かれあい、その日のうちにセックスし、同居まで決めてしまう――冒頭はかなり素早く展開です。
そうやって、軽く始まったはずの恋は、一緒に暮らすに連れて、深い愛情へと変わっていく。
ただ、それと同時に、攻めが持つ受けへのコンプレックスと、受けが持つセックスへの軽い気持ちが絡まって、関係が軋みはじめてしまう。
後半はホントに痛かったです。
嘘つきで尻軽な受けに対して「なんでだよー、いい加減にしろよ」と思いつつも、それ以上になぜか可哀想で愛しかった。
たぶん攻めも私と同じで、相反する感情のはざまで悩んでたんだろうな、と。
よしながふみさんの挿絵がぴったりでした。