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koi wo shitewaikenai
吉田ナツさん恐るべし。
切なすぎて死にそうになりました。
簡単にいうと、「親友の恋人を好きになってしまう」っていう話です。
予定調和のなかでストーリーは進行していくんですが、描写が半端なく上手いんですよ。
「ダメだダメだと思いつつ惹かれていってしまう」って言葉で書くと簡単だけど、実際の小説のなかでそれを説得力をもって描くのは難しいと思うんですが…完璧でした。
引き込まれて胸が痛くて切なくて苦しくて、なんかもう本当にもう…。
続編の長いエッチの場面は、神でした。
エッチな描写が長いのってあまり趣味じゃなくて、飽きてたいがい適当に読み流してしまう私なんですが、むさぼるように一言一句を読んでしまいました。
吉田ナツさんに出会えたことは、ここ最近の「いろんな作家さんの小説を、手当たり次第に読んでみようマイブーム」の中での一番の収穫です。
この小説が、というより、吉田ナツさんがオススメです。本当にオススメ。
読みやすくて綺麗な文体、自然で無理のない心理描写…これは、ストーリーのために作者の望む方向に登場人物の心理を曲げることはなく、またその逆もないという意味で、なにげに得難い才能だと思います。
読んだことのない方は、是非ぜひ手を取ってみてください。
タイトルのとうり、その人は恋してはいけない人、
親友が、仕事で留守になるために、預かった男子。
それが、友人の恋人、何かわけあり、
未成年で、家出中、その理由が、
義理の父の暴力、姉への強姦それで、帰れない。
同情から、愛情へ、二人は友人がいない間に、恋をした。
許されないと思う心と、惹かれあう心、体は結ばれ、
そして、そこから姿を消すこと。
やっと見つけて、未成年でなくなり、やっと二人が全部で、
結ばれる時がきた、かつての恋人も新たに出会いがあり、
ハッピーエンド、よかった。
高永先生のイラストは、男の子が本当に、色っぽい、
大好きです、萌です。
帯『神様、あのひとを俺に下さい。』
ゲイの親友三田村から三週間彼の恋人の少年を預かる事になった矢崎[攻]
自宅でトレーダーをしている矢崎は内心ちょっと面倒だなあと思いながらも親友の頼みだからと引き受けます。
待ち合わせの場所に現れたのは、今までの三田村の恋人とは全く違うタイプの清楚で綺麗で素直そうな少年・啓[受]
そうして同居生活が始まる訳ですが、矢崎にとって啓は意外な程、気にさわらず心地良い存在で、別々にとるといっていた食事も一緒に取り、共に買い物に行ったりと互いに気が合うのが分かります。
同居生活が進む内に啓の過去や三田村とセックス出来ないといったトラウマが垣間見えたり。
そして矢崎と啓とはお互いに魅かれ合って行くのですが、啓は三田村を裏切れないし、矢崎も親友の恋人だと分かっているからその気持ちをお互いに押し込めようとする。
けれど帰宅予定だった三田村の帰宅が一日延びた事によって押さえ込んでいた感情が一気に吹き出し彼等は結ばれるのです。
本来なら修羅場になってもおかしくないのに三田村は凄くいい男でそんな彼等を認めてくれます。
ここでハピエンと思いきや、啓は矢崎の前から姿を消してしまうのですね。
後半の「夜が明けていく」は2年後に再会する彼等の話。
罪悪感で己を責め続ける啓を、それごと受け止める矢崎。
ベタな言い方だけどこの2人はきっと赤い糸で結ばれてる恋人同士だよなーと思ったですよ。
あと啓のお姉さんがちゃんと幸せになっていてくれた所がほっとしました。
好きになったのは恋をしてはいけない人・・・親友の恋人
お互い自分の気持ちに気付きながらも素直に打ち明けられない気持ちと状況。
せつなすぎるくらいせつない二人の関係。
この設定からしてMyツボなのですが
読み進めると、この二人の行き着く先が知りたくて
気付けば最後まで一気読みをしてました。
トラウマって大小誰でも持っている。
よく、時が忘れさせてくれると言うけど、その「時薬ときぐすり」に効果があるものは決まっている。
トラウマには効かない。増幅してくるし。
そして「時毒」とは誰も言ってくれない。
黒くて重い傷が、時間を重ねてどんどん深く広く膿んでくる。
この話の「啓(祐一)」もそうでした。
【恋をしてはいけない】
啓が、逃げて辿り着いた先が「三田村」だった。
三田村はゲイ。
男らしくさっぱりととした性格で、居心地は良かった。
ただ性の事で、啓はやりたくない事をしている自覚はあった。
三田村の出張で預けられたのが、三田村の親友「矢崎」の元。
優しく真面目な好青年は、離婚歴あり。
食事や生活の相性が良い2人は、お互いが気に入り、仲の良い兄弟のように、カップルのように、お互いがかけがえのない存在になっていった。
だが、
矢崎は、啓は親友の恋人、
啓は、矢崎は女性と付き合えるし、過去がある自分は相応しくない、
これ以上近付いてはいけないと苦しむ2人は、別れが明日に迫った日、思いのタガを外し抱き合うが・・・
啓の恋心と相手の為の思いがとても切ない話でした。
【夜が明けていく】
「また縁があったら」と本名も連絡先も言わなかった「啓(祐一)」を、待ち続ける矢崎。2年経った。
三田村にも良いBFができた。
もう自分には会いたくないのか?忘れてしまったのか?と途方に暮れる矢崎に、三田村経由で啓の居場所が分かる。
矢崎は矢も楯もなく急行するが、震える心で再会した啓は壊れかけていた!
愛しい矢崎と分かれ、持っていたトラウマが生む重荷を、また背負ってしまった祐一があまりにも痛ましく、その繊細さが悔しい!
一応ハピエンで良かったのですが、祐一の矢崎への想いが変な方向に悩みを生むのではないかと不安が残っている気がします。
作者が課した、祐一を守る矢崎に期待してます!(この話に続きはないですが・・)
心が痛い本作、必ず琴線に触れてきます。泣きたい方に。(;;)
ゲイの友人から三週間だけ彼の恋人だという少年を預かった矢崎。
年齢に見合わず落ち着いた少年、啓との共同生活は、思いの他快適だった。
明るくまっすぐな啓の、不意にみせる陰り。
好きになってはいけない相手だとわかっているのに、少しずつ惹かれていく啓だったが・・・・・・
三週間だけ預かった友人の恋人に惹かれてしまった矢崎。
だがしかしそれはどうやら彼だけではないらしい。
年の差も立場も超えて二人は惹かれあう。
好きになってはいけない人を好きになってしまったというこの葛藤は切なくてよいのですが、あまりにもあからさまに二人が惹かれあっているので、啓の元恋人の三田村がかわいそうになってしまいました。
そしてその事実を知っても何かをいうでもなく許す男。
お前どんだけ心が広いんだと。
ここは友人を切り捨ててでも好きな相手を選ぶくらいの障害が欲しかった。
後半の自分の犯した罪のせいで幸せになるのを拒もうとする啓も切ないんですが、こうなるなら前半は最後までしない方がよかったのかなーという気もします。
攻め(矢崎)×受け(啓=裕一)
申し訳ありません。きちんと通して読んでもいないのに評価をするのは間違っているかもしれませんが、私と同じ考えの方が間違って購入しないように、書き込ませていただきます。
矢崎の友人、ゲイである三田村がここ半年同棲している男の子が啓。知り合ったきっかけが、お持ち帰り自由の男の子が相手をするバーの「お持ち帰り自由」のボーイ。つまり、体を売っている男の子。レビューしている方はだれもそこには触れていないということは、そこについては気にならないということなのでしょう。私にとっての絶対譲れない爆弾No.1は、カップルのどちらかが体を売る、買う、をしているケース。
舞台が第二次大戦前後までであれば、体を売るしか生きるすべがないことも理解できますが、今の日本においては、いくら事情があっても、体を売るくらいなら、他に方法があると思います。この主人公は「事情があって家を出てて、行くところもお金もなかったので、三田村さんと知り合う前、……プライドを売って生活してました」。その後も飛ばし読みしていたら、確かに家庭の事情はハードかもしれないけれど、「知らない男のアレくわえるほうがよっぽどプライド傷つかないもん」って、ばかやろう、甘えるのもいいかげんにしろ、と本を投げつけたくなってしまいました。もっともっとひどい状況の中でも頑張って生きている人、いっぱいいると思います。漫画喫茶やインターネットカフェに住みながらバイトでカツカツの生活をしている人だっているし。
また、この本では出てきませんが、多くの作家さんが過去、現在を問わず風俗を利用している主人公を書いていらっしゃいますが、風俗を利用する男性を私は人間として尊敬することができません。
ちなみに他の爆弾は、付き合い始めてからの浮気。付き合う前、多くの相手と付き合っても、付き合ってからは一途でなければダメ。
もう一つはレイプ。好きすぎて無理やりは百歩譲ります。このケース、結構多いので、これがダメだとアウトが多くなってしまうので。一番嫌なのは、付き合っている(好きな)相手以外の人に現在進行形でレイプされる場合。過去のトラウマで男性が苦手になったけれど、好きな相手によって救われるというのは大丈夫です。
すいません。全く内容とは関係のない評価になりました。